47 【 近代朝鮮のもう一人の父 】 伊藤博文


 先日、近代朝鮮の父として李完用を取り上げたが、ここではもう一人の近代朝鮮の父である伊藤博文について見てみたい。

 彼の略歴を見ると、大日本帝国初代総理大臣として近代日本の立て役者となり、1905年の保護条約に基づいて、朝鮮が日本の保護国となると、韓国統監府の初代統監となり、李完用と共に朝鮮の近代化を進めた人物である。
 その後、後先考えずに抗日の名目で、朝鮮併合に反対していた伊藤博文を、1909年10月26日愚かなテロリスト安重根が射殺し、伊藤博文の生涯はそこで終わることとなる。

 韓国人が一番誤解していることの一つが、伊藤博文が朝鮮併合を推進した、日帝の悪の首魁であるという認識である。
 歴史を少しでもかじった人間なら、伊藤博文が 「朝鮮を併合しても莫大な出費を強いられるだけで、日本にはそのような出費に耐えられる国力はない」 として、朝鮮併合に反対していた事実を知っているだろう。
 そして、そのような日本国内でも有力の併合反対派の重鎮が暗殺されたことによって、日本の世論が激昂、また、強力な併合反対派が消えたことにより、一気に朝鮮併合が進むことになる。
 事実、伊藤博文暗殺から1年の1910年に、朝鮮は併合されている。

 今回は、愚かなテロリスト安重根が主題ではないので、その詳細は省くが、このテロリストの行動が結局のところ、朝鮮併合を進めた事になることを考えれば、安重根を英雄視し、義士などと呼んで祭り上げる韓国人の神経は、全く理解不能といえるだろう。

 さて、伊藤博文が韓国統監府の初代統監となって、朝鮮は本格的な近代化の道を歩き始めたと言ってよい。
 伊藤博文は、朝鮮の教育の浸透にも力を入れ、それまで40足らずの両班子弟専門の学校しかなかった朝鮮で、義務教育、学校建設を推進している。
 その後、日本が敗戦を迎える1945年までの間に、朝鮮では1000以上の学校が設立され、多くの朝鮮人が統監府・総督府の教育の恩恵を受けている。
 日本が朝鮮を収奪したと喚く韓国人がいるが、この例一つをとってみても、日本がいかに韓国の近代化に 「役立った」 か理解できるはずだ。 教育無くして近代化、国の発展無し。

 伊藤博文は、 「朝鮮の独立と言う物を最初に認めたのは、個人としては自分であり、独立国家としては日本が最初である。」 と公言している。
 その彼が、非文明的朝鮮をどのように考えていたかが注目される所である。
 「明治日本の対韓政策」 ( 著:深谷博治 )から、伊藤博文の言葉を抜き出してみよう。
 原文が旧文のため、分かりやすく現代語に直してみたが、内容は原文に忠実である。
「韓国人の誰が、自ら、その独立を主張したのだろうか? そして、韓国人の誰が、自ら、韓国の独立を承認したのだろうか? あるならば聞きたい。 韓国人は、数千年来、固有の独立を有していたと主張するが、私はこれを認めることは出来ない。」

「日本は出来るだけ、韓国を独立させようとしてきた。 しかし韓国は遂に独立できなかった。 そのため、日本は、日清・日露の二大戦役を開く羽目となった。 その結果として、日本は韓国を保護国とした。 これを日本の侵略だと言うなら言うがいい。 日本は自衛上、本当にやむを得ず韓国を保護国としたのである。」

「そして、世界の大勢を見るがよい。 どんな大国も、今日まで一国で世界の平和を維持できる物ではない。 僅かに、地域ごとに平和を維持しつつあるだけだ。 これは、つまり、同盟国の必要な所以であって、もし一衣帯水( 距離が近い事を示す )の韓国に外国勢力が影響力を行使するような自体になれば、日本はその独立を危うくするものである。 日本は、絶対に韓国が日本に背くことを許すことができない。」

「しかし、日本は非文明的、非人道的な行為をしてまでも韓国を滅ぼそうとするものではない。 韓国の発展は大いに日本の望むところであって、韓国自身が国力を身につけ、発展するためならば、韓国は自由に行動してよい。 ただ、ここに一つの条件がある。 すなわち、韓国は日本と提携するべきであるということだ。 日章旗と巴字旗( 韓国旗 )が並び立てば、それで日本は満足である。 日本は何を苦しんで韓国を滅ぼすことがあるだろうか?」

「自分は、本当に日韓の友好を深めるために、誠心誠意尽くそうとしている。 しかし、日清・日露の両大戦の際に、韓国は一体何をしたのか? 陰謀以外の何をしたというのか? 戦争中は傍観者に徹していたではないか? 君たち( 韓国人 )は、日本が、突然やってきて韓国を滅ぼそうとしていると思うのは、一体どのような根拠に基づくものか聞いてみたい。」

「日本は韓国の陰謀を断ち切るため、韓国の外交権を日本に譲れと主張した。 だが、日本は韓国を併合する必要はない。 併合は甚だ厄介である。 韓国は自治を要する。 しかも日本の指導監督が無ければ、健全な自治を遂行し難いと考える。」
 韓国人にとっては、日本側の都合のいい主張にしか見えないかも知れないが、上の伊藤博文の言葉でも分かるとおり、当時の国際情勢は弱肉強食、帝国主義的植民地政策が横行し、なおかつそれが国際ルールだった。
 日本はやるべき事をやったに過ぎないのである。

 今の韓国人達が、朝鮮併合に文句をつけるのなら、それは、併合を防ぐことが出来なかった、当時の弱貧国であった朝鮮政府に文句をつけるべきである
 そして、この伊藤博文の言葉から、彼が韓国に何を求めていたかを、韓国人達はしっかりと読みとるべきである。