18 韓国人の知らない日本人の小さな善意


 人間の歴史は戦いの歴史であると言われる。
 しかし、そんな救いようのない歴史の中にも一人一人の人間が小さな善意を見せるエピソードも数多く存在する。
 これらの殆どは、語り継がれることなく歴史の中に埋もれていくのだが、今回韓国では殆ど知られていないそんなエピソードの一つを紹介しよう。

 今から100年ほど前の1900年1月12日の朝、嵐でマストが折れ自力航行が出来なくなっている船を福井県小浜市泊の漁師達が発見した。
 船には朝鮮人93人が乗組員として乗船していた。
 小浜市泊の漁師達は彼らを救助すると、港に戻り、それぞれの家に分宿させ、食べ物を与えるなどの世話をしたことが記録に残っている。

 韓国では殆ど知られていないエピソードであるが、金沢大学で客員教授をしていた鄭在吉:国立全北大学校法科大学教授らの働きかけで、韓国の学生ら7人と共に招待され、2000年1月にこの史実に関しての記念行事が地元で行われている。

 記念碑には 「忘れることができない恩を万世の世まで語り継いでいきたい」 と書かれた当時の乗組員からの礼状などが記されている。