学歴が重視される韓国では、有名大卒の学生は就職も結婚も非常に有利になる。 そのため、年に一度の大学入試は過酷で、メディアから 「死刑より残酷」 と言われている。

 韓国の大学受験は毎年11月に行われ、毎年数十万人が受験する。 合格率はわずか50%。 当日の交通渋滞を緩和するため、済州島を除く韓国の各自治体や会社、証券取引所では始業時間を9時から10時に遅らせている。 地下鉄のピーク時運行も、8時から10時に調整し、平時より2時間長くしている。 ソウルでは、全ての受験会場の200メートル以内を車両通行止めにするか駐車禁止にする。 すべての飛行場では、8時40分から8時53分の間は飛行機の離陸と着陸が禁止される。 この時間にヒアリングが実施されるからだ。

 韓国の大学受験は 「大学修業能力テスト」 とも呼ばれる。 受験生は1日で4科目を受験しなければならない。 韓国では何度も受験改革が試みられ、平時の成績の比重を高めようとしたが、 「 一回のテストですべてを決める 」 という考えは、根本的に改まっていない。


( 2004.12.01 )



(1) 大学入試修学能力試験について

 11月17日、韓国では 「 大学入試修学能力試験( 修能試験 ) 」 が行われました。 修能試験は毎年数十万人が受験する国家試験で、日本のセンター試験にあたりますが、受験生やその家族にとってだけではなく、国を挙げての一大事です。 修能試験の日は、ほとんどの地域の官公所及び企業の出勤時間は午前10時となります。 受験生が渋滞に巻き込まれて試験会場に到着できないといった事態を防ぐためです。 修能試験の日には、試験会場の外で受験生のために祈る家族の姿が見られますが、韓国では日本以上に学歴を重視する傾向が強く、親の教育熱は大変なものです。 学歴は、社会的地位や収入、結婚にまで影響すると言われているためです。

 先日、これを裏付けるようなデータが発表されました。 10月14日に韓国就業能力開発院が発表したデータによると、修能試験の成績によって、その後の就職率や賃金に大きな差が出ているというのです( 下表参照 )。

[ 4年制大学卒業者の修能試験点数別就職率・初任給 ]
修能試験の成績が上位から20%以内20~50%50~80%80%以下
就職率( % )75.474.469.065.8
現職場の平均初任給( ウォン )1,903,0001,512,0001,381,0001,346,000

 これは、2001年2月時点の4年制大学25校、短期大学・専門学校29校の卒業生・修了生約20万人を対象に、今年6月末現在の雇用保険データベースを分析した結果です。 開発院によると、 「 大卒者の場合、大学の特性や職種、年齢などの条件が同じでも、修能試験の成績が 1点高ければ賃金は0.5%上昇するとされる。 この計算では、成績が100点違えば50%の賃金格差が生じることとなり、その影響力は大きい 」 とのことです。

 このほか、修能試験後の自己採点で成績が思わしくなかったため、人生を悲観して自殺をする学生も少なくなく、行き過ぎた学歴重視傾向が社会問題にもなっています。


(2) 修能試験で大規模な不正行為事件が発生

 このように、受験生がこれからの人生をかけて臨む修能試験ですが、今年の試験で大規模な不正行為事件があったことが発覚しました。 11月21日、光州市での修能試験において不正行為を行ったとして、高校生6人が光州東部警察署に拘束されました。

 警察の発表した調査結果によると、首謀者らの不正行為の手口は極めて組織的で緻密なものでした。 不正行為では、 △犯行の 『 首謀者 』、 △『 選手 』 と呼ばれる成績優秀者、 △金銭を払って正解を教えてもらう 『 不正受験者 』、 △試験会場外で中継の役割をする 『 アシスタント 』 という4つの役割分担が決められていました。 首謀者は、不正受験者から 1科目につき数十万ウォンを受け取り、この資金で携帯電話を大量に購入しました。 選手と不正受験者は、それぞれ全員が受信用・送信用の携帯電話2台ずつを持ち、試験会場に入ります。 選手が試験を解き、試験会場外に借りた部屋で待機しているアシスタントに回答を送ると、アシスタントはその回答を集め、最も多かった回答を 「 模範解答 」 として不正受験生に再送信しました。

 警察の取調べによると、首謀者らは9月から犯行を計画し、ふたを開けなくても送受信が可能な携帯電話を大量購入し、その後数回にわたって予行演習を行うなど、綿密に準備をしていたことがわかりました。 さらに、今回の事件の関連者はあわせて141人にのぼったと公表し、この関連者141人の役割別の内訳は、 △首謀者22人、 △選手39人、 △不正受験者42人、 △アシスタント37人、 △通帳開設名義貸与者1人であったと伝えました。

 一方、光州教育庁のホームページには、修能試験前から不正行為に関連した情報が多数寄せられていましたが、これを事実確認しないまま 「 虚偽の事実流布 」 として全て削除されていたことがわかりました。 しかも、削除された情報の内容が、警察の捜査結果とほとんど一致することが明らかとなり、光州教育庁への批判の声が上がっています。 さらに、昨年にも同様の書き込みがあったこともわかり、この手の不正行為が数年前から続いていた可能性が高まっています。

 このほかにも、携帯電話を使った不正行為だけではなく、 「 替え玉 」 を使った不正行為が何件も摘発されるなど、事態は重く、広範囲にわたることがわかりました。


(3) 捜査の拡大

 警察庁は教育人的資源部からの公式依頼を受け、全国的かつ全面的な捜査を始めました。 今回の携帯電話を使った大規模な修能不正行為事件では、まだ明らかになっていない部分が3つあるとされています。 この 「 3大疑惑 」 とは、 △不正行為関係者の規模が警察の公表した141人ではなく200人以上という説、 △保護者が事件に関連した受験生の負担した費用の使途を知りながら積極的に支援したかどうか、 △これまでも毎年不正行為が引き継がれてきたかどうかです。

 警察は、インターネットポータルサイトや掲示板などで噂されている修能不正行為などの関連内容について根源地を捜査するほか、修能不正の疑いのある件についてはインターネットIPアドレスの追跡に乗り出す方針です。 さらに、保護者の不正行為黙認疑惑についても捜査することとしました。


(4) 教育当局の対応

 教育人的資源部は、2005年 1月までに 「 修能不正行為防止総合対策 」 をまとめ、修能試験で不正行為をした者の受験資格制限を延長し、 3年間は受験できないようにする見通しとしました。 これまで、修能でのカンニングなどの不正行為者に対しては、試験の点数を0点にするだけの処理でした。 このほか、携帯電話の電波遮断機、電子検査台、金属探知機などを試験会場に設置する案、監督官を増やし、試験用紙の類型をより多様化する案など、可能な限りの全ての方法を検討して総合対策に盛り込むとしました。


(5) その他

 これらの不正事件を受け、事件に関与していない保護者や受験生らは政府等の対応を批判し、徹底した捜査を求めています。

 教育人的資源部、教育課程評価院、光州市教育庁などの掲示板には、 「 事前にインターネット掲示板に不正関連の情報が提供されていたのに、適切な対策がとられていなかった 」 という受験生からの非難の声が集中しました。 「 自分が試験を受けたソウル市のある試験場でも、受験生の半分以上が携帯電話を所持していた 」 とずさんな管理を批判する声もありました。 これに関連して、 「 願書に携帯電話の番号を記載するようになっているので、該当通信会社に依頼し、受験生すべての試験当日の送受信内容を取り調べるべきだ 」、 「 通信大手3社を捜索してでも、修能試験が行われた時間帯の全てのメールを検閲すべきだ 」 と提案する声もあります。

 さらに、受験生は試験の無効化と再受験を強力に求め、予算などを理由に 「 再試験は不可 」 との立場を示している教育人的資源部を激しく非難しています。 「 首都移転には100兆ウォンという予算も惜しまなかったのに、不正による被害受験生のための数十億ウォンが惜しいというのか。 時間がなければ、大学入試を4月に延期すればいい 」 との意見も相次ぎました。

 成績が思わしくなかったと言いながら涙を流す学生、極端な例では 「 お母さん、成績が悪くてごめんなさい 」 と自殺をしてしまう学生がいる一方で、このようにお金の力で不正に受験をした事件が起こり、真面目に勉強をして試験を受けた大多数の学生の怒りは相当なものだと思います。 初めにも書きましたが、 韓国ではこの1年に一度だけの修能試験の結果が人生を大きく左右すると言っても過言ではありません。 試験監督官の中には、 「 カンニングを発見しても、その子の人生を台無しにするかもという負担感から黙認してしまった 」 などという告白をする人も現れています。

 今回の不正事件を見て、韓国の教育事情は修能試験を最重要視するあまり、本来の 「 教育の目的 」 から大きくはずれてしまっているのではないかと感じます。 教育の場とは、試験に合格するためだけの勉強をする場ではなく、人生における道徳観なども学ぶ場であるべきだと思うのですが。 逆に、日本では 「 ゆとり教育 」 によるとされる学力の低下が問題となっていますが、 「 教育問題 」 というのは本当に難しいものだと感じます。





( 2014.11.13 )


 日本で言うセンター試験にあたる韓国の大学入試の共通一次試験 「 大学修学能力試験 」 が11月13日に一斉に行われ、全国で約64万人の高校生らが受験した。

 教育熱の高い韓国では、人生を左右する一大イベントに、受験生本人のみならず周囲も熱くなる。 2014年の韓国の入試光景を集めた。


地面にひれ伏して先輩たちの成功を祈る後輩たち。


受験会場の前で出迎えて先輩を励ます後輩たち。


試験会場前で出迎え、教師の顔写真を並べ、歌を歌いながら先輩たちを励ます高校の後輩。


警察官に先導されて試験会場まで走る受験生と保護者。
遅刻しそうな受験生は警察がパトカーや白バイでサイレンを鳴らして送るのが一般的


パトカーに乗り込んで試験会場に向かう受験生。


白バイに乗って試験会場へ急ぐ受験生。


ソウルの寺院で、子供たちの好成績を祈る親たち。


ソウルの寺院で、子供たちの好成績を祈る親たち。


校門前で待ち構え、先輩と抱き合って健闘を祈る後輩たち。


試験会場で方を抱き合って互いの検討を祈る受験生。


試験開始前に時計を確認する受験生。 スマートフォンや携帯電話は、もちろん使用禁止。


いざ本番。 合格すれば3月に大学生活が始まる。



 大学修学能力試験( 略称は 「 修能 」・日本で例えるなら大学入試センター試験に近い )をほとんど全ての大学が利用するため、受験生はこれを受ける。 これと高等学校が発行する生活記録簿( 調査書 )、各大学の用意する2次試験( 小論文、面接、実技など )の結果を合わせ合否判定を受ける( 2次試験を課さないとか大学修学能力試験あるいは生活記録簿の結果を合わせない大学、学部もある )。

 韓国は日本よりも大学進学率が高い。 これには日本では専門学校で教える内容も韓国では大学( 2,3年制大学が中心 )で教えているという面もある。

 又、高校受験がなくなり内申点による実業高校と一般高校の振り分けのみで一般高校には私立・公立の差や一般高校間での格差が無く、一般高校の高校生は全員が進学を希望する。( なお外国語高等学校や科学高等学校などの特殊目的高校の高校生の大部分も進学を目標にする )よってほとんどが大学受験一回の受験の機会であるために、大学受験が激化した。( 今は条件さえ合えば何校でもOKである )

 2006年度の高等教育進学率( 大学に順ずる高等教育機関 = 専門大学つまり日本の短期大学・専門学校相当を含める )は86パーセントとなり、フィンランドに続いて世界第2位である。

 韓国は極端な学歴社会であり、李氏朝鮮は科挙の合格者、学者が政治権力をも握る高級官僚となり、立身出世への関門であったため、その伝統が今日にまで関係していると考えられる。

 受験生は年少の頃から自由時間を犠牲にし深夜まで営業する塾に通うほど過酷な受験戦争を戦う不健康な生活を送るため、受験生の負担軽減が課題となっている。

 一例を挙げると、予備校や家庭教師による補習が可能な都市部の学生がより有利であるとして、地域格差解消のために教育専門の全国放送局、EBSが修学能力試験に関する講座を放送する専門チャンネル( EBSプラス1 )を開設している。

 また、受験戦争を勝ち抜くため韓国の保護者は子供にOECD加盟国の中でトップとも言われる多大な私教育費( 塾などの個人負担教育費 )をかけている。

 そのため子供にかかる教育費を賄えない家庭や子供を持つことが出来ない夫婦が増えていて韓国の出生率を世界最低水準( 1.08人 )に落ち込ませる要因の一つとして問題視されている。

 それでも、 1回の試験に人生を左右される構造には変化がない。 2004年に修学能力試験における大規模な携帯電話を使ったカンニングが発覚し社会問題となった際には、改めてその弊害が指摘された。

 さらに、高学歴層の就職率が必ずしも高いわけではないこと、海外留学が盛んになっていること、また各種の競争緩和政策が効果を発揮しだしていることに伴い、就職できない学生・院生が続出し 「 学歴難民 」 として社会問題化しつつある。


( 2014.12.01 )

  





 どこの国でも学生の受験に対するプレッシャーは相当なものだ。 日本の受験生たちもじわじわと焦りが見え始める時期となったが、特に韓国の受験生は相当なプレッシャーがかかるという。

 韓国では約65万人の学生が、全国1257ヵ所のセンターで年に一度の大学修学能力試験に臨む。 今年は11月13日にこの試験が行われたそうだ。 有名エリート大学への合否は、若い彼らのその後の人生を大きく左右してしまう。 彼らにとって就職や結婚に響くほど重大なことなのだそうだ。

 英国系情報サイト、デイリーメールが伝えたところによると、大学の受験日には国全体が腫れ物に触るような雰囲気になり、シーッと静まり返るという。 飛行機は発着をやめ、道路はガラガラ、軍事演習までが中止になるそうだ。




 40分の外国語のリスニング試験の間は、妨げにならないようすべての旅客機が離発着を禁止され、官公庁、大手企業、株式市場は始業開始時間を遅らせて、電車や道路がラッシュにならないようにして、受験生たちが定刻どおりに試験会場に到着できるようにする。




 空軍の軍事演習や実弾射撃演習は延期、試験会場の半径200メートル以内の道路は封鎖される。 それでも、当日の朝になにか不測の事態が起こってしまったら、緊急番号112に電話してヘルプ要請すると、近くで待機しているパトカーや白バイが駆けつけて、会場まで連れて行ってくれる。




 ソウルの Pungmoon 女子高等学校では、下級生たちが集まって応援の横断幕を掲げ、試験会場に向かう先輩に頑張ってと勇気づける。
 受験生と同じようにナーバスになっている親たちは、我が子を抱きしめて受験会場に送り出した後は、祈る以外になすすべはない。 多くはその足ですぐに近くの教会や寺に向かい、神のご加護を祈る。




 そんな中、あるひとりの受験生がいた。 支えてくれる親ももういない18歳の Cho Hee-OK だ。 服飾大学に入りたくて受験に臨んだのだ。 若い頃、大学進学を諦めなくてはならなかった彼女は、寡婦となった母親を手伝って裁縫を始め、貧しい人たちのために服を作る仕事に就きたいという夢を抱くようになった。ネットには激励のメッセージがあふれたという。

 試験日が近づくと、国中がお受験にとりつかれることや、大学入試システムの賛否について毎回議論がわきあがる。 全員が多項選択方式の同じ答案用紙で試験を受け、受験そのものは公平だとされているが、2013年の地理の試験問題の答えについては、 1年もの長い法廷闘争になるほど物議をかもした。

 試験問題の管理は万全で、多くの答案作成者は 1ヶ月以上もの間、秘密の場所に完全に隔離され、その間は家族と電話で連絡することも含め、あらゆることが禁止される。 試験が行われて初めて解放されるという。

 昨年、韓国の親たちが受験生の我が子のために使った塾代は、170.5億ドルにもなるという。 だが、受験生たちのプレッシャーは並大抵のものではなく、17歳のある少年は試験の前日、家のアパートの窓から飛び降り自殺した。 両親によると、試験が近づくと極度のストレスに苛まれていたという。


Pencils and Prayers: National Examination Day in South Korea

 受験に失敗したからといって、自殺などしてはいけない。 大学へ行かなくても成功している人たちはたくさんいるのだからと、エスカレートしすぎている受験熱に苦言を呈する者もいる。

 受験の準備は、小学生のときから始まる。 幼少のときからの厳しいプレッシャーを受けるせいで、早く燃え尽きてしまい、鬱や自殺の原因になっている。 政府の調査によると、韓国の子供たちは先進国の中でもっとも不幸せらしく、子供の満足度は30ヵ国中最下位だという。


S. Korean Students Begin High-Stress College Entrance Exams





( 2014.12.02 )



 世界30ヵ国で実施した最新の 「 子供の幸福度調査 」 で、韓国が最下位となったことが分かった。 受験などのストレスが原因と指摘されるなか、今年度の大学修学能力試験( 日本のセンター試験に相当 )が11月、全国1216の会場で一斉に行われた。 受験生をスムーズに会場に移動させるため官公庁や企業は出勤時間を1時間遅らせ、英語の聞き取り試験の時間帯には航空機の離着陸が禁止されるなど、恒例の光景が今年も見られた。 だが、こうした国民挙げての “応援” が逆に子供たちを精神的に追い詰めているのではないか。 韓国メディアも英紙の記事を紹介しながら “自虐的” 報道を始めた。




 今回の子供の幸福度調査は、経済協力開発機構( OECD )加盟国のうち27ヵ国と、ルーマニア、ラトビア、リトアニアの3ヵ国で実施された。 韓国では18歳以下の子供のいる4000世帯以上が対象となった。

 ロイター通信によると、調査で韓国の子供が “最も不幸” になったことについて同国保健福祉省は 「 子供らの生活満足度を阻害している最大の要因は学業によるストレスだ。 次いで校内暴力、ネット依存、サイバー暴力などが挙げられる 」 と述べた。

 さらに同国統計局によると、自殺傾向のある15~19歳の子供の半数以上が原因に 「 学業成績と大学受験 」 を挙げていたという。 つまり韓国政府は、自国の子供たちが置かれた状況をすべて把握しているのである。

 言わずもがな、韓国は極端な学歴社会とされる。 大学進学率は8割以上で、欧米などへの留学を目指す児童・生徒も少なくない。 それが過度な競争社会を作り出す。 政府は 「 国際競争力を高めるために 」 と、子供たちの悲痛な叫びを受け止められないでいるようだ。




 それにしても韓国の “センター試験” の様子は、国外から見れば異様に映る。 韓国メディアもようやく気づき始めたのだろうか。 韓国紙、朝鮮日報( 電子版 )は海外の反応として、英メディアの記事を “自虐的” に紹介している。

 それによると、デイリーメール紙は 「 この日の最も重要な協力は 『 国民的沈黙( hush ) 』 だ。 英語のリスニング試験が行われる35分間は、民間航空機の離着陸が禁止されて、戦闘機の飛行など軍の訓練も規制される 」 と伝えた。またデーリーテレグラフ紙は 「 韓国では、修学能力試験の成功が良い大学、良い就職、さらには一生の暮らしの質を保証すると信じられている。 これを妨げるようなことがあれば、訴訟に巻き込まれる可能性もある 」 と説明した。

 さらに、朝鮮日報はこうした記事を読んだ英国のネットユーザーらの声も紹介している。 「 重要な試験だとしても、国全体が非現実的な規制をするなんて愚かなことだ。 騒音などの環境的条件も自ら管理すべき。 今後騒々しい現実の中でどのように生き残ろうというのか 」。

 だが、こうした指摘を冷静に受け止めるだけの余裕をこの国はまだ持っていない。 メデイアも直接的には批判できないでいる。




 一方で子供の幸福度を下げている要因として、学業に次いで挙げられているのが、いじめなどの 「 校内暴力 」 だという。 そして校内暴力を補償する保険商品も世界で初めて登場したというのである。

 聯合ニュースや朝鮮日報などの韓国メデイアによると、韓国が 「 4大社会悪 」 とする校内暴力と性暴力、家庭内暴力、不良食品の被害を補償する保険商品が今年登場した。 金融当局の依頼を受けた現代海上火災が社会悪保険商品を発売。 校内暴力や性暴力の被害に遭った場合、治療費のほか特約によって最大数千万ウォン( 数百万円 )の精神的被害補償も受けられるとしている。

 ただ、こうした動きも “対症療法” でしかない。 「 子供の幸福度調査 」 によると、韓国の子供たちの趣味やクラブ活動に充てる時間が、ハンガリーとポルトガルの次に少ないことも分かった。 要するに子供たちに余裕がないのである。 ロイター通信によると、ソウルで生まれ5歳で渡米したジム・ヨン・キム世界銀行総裁は 「 韓国の児童は、競争と長時間の学習で心理的に大きな重圧を抱えている 」 と強調する。

 





( 2014.12.05 )

  


 執拗な告げ口外交、安全性を無視したセウォル号事件に、産経新聞前支局長の起訴と、韓国がどうやら先進国とは呼びがたい価値観や文化を持つ国であることは、広く浸透してきた。 中でも海外メディアが注目するほど、信じられない出来事が起きるのが 「 受験狂騒曲 」 だ。

 今年も例のごとくそうだったが、韓国では、日本の大学入試センター試験にあたる大学修学能力試験の日、他の国では考えられないような光景が見られる。

 11月15日、ソウルに向かう途中だった列車が故障し、乗客の受験生が試験の開始時刻に遅れそうになった。 その時、故障した列車を運営する韓国鉄道公社は、189人の受験生と保護者の移動を助けるよう、警察や消防に要請。 警察は途中の信号を青に変える操作まで行って、受験生を試験会場へ送り届けたという。

 こうした特別な事故が起きていなくても、韓国では、試験に遅刻しそうになった受験生を、パトカーや白バイに同乗させて試験会場まで送り届けることが、毎年の恒例行事のようになっており、報道されている。


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 試験会場前では、先輩たちの応援に駈けつけた後輩たちが、まるでサッカーのサポーターのような派手な応援合戦を繰り広げる。 受験生の母親や祖父母たちは、試験時間中ずっと寺院にこもり、我が子の合格を祈り続ける。

 今年は、出題ミスが2問あったことで、受験生やその親たちから苦情が殺到。 教育相が謝罪し、試験問題を出題する韓国教育課程評価院のトップが引責辞任した。
 これだけ国を挙げて受験生を “優遇” しているにもかかわらず、世界30ヵ国で実施した最新の 「 子供の幸福度調査 」 で、韓国は最下位となっている。 受験などのストレスや学校での 「 いじめ 」 が原因と指摘されている。

 20歳前後での学力だけで、その人の人間性や一生の仕事能力を判定されてしまい、その後の長い人生の中での自助努力が認められないというのは、どう考えても理不尽である。 いい学校に入り、いい会社に入ること以外にも、成功の道がもっとたくさんあってもいいのにと思うが、両班のDNAを受継ぎ続けている韓国人には無理というものか ……。






( 2015.11.11 )

 



 韓国で年に 1度の大学入試センター試験が実施される12日、英語のリスニング試験が行われる間の航空機の離着陸が禁止されることが分かった。

 韓国国土交通部によると、英語のリスニング試験が行われるのは12日午後1時5分から40分までの35分間。 今回の措置により、大韓航空21便、アシアナ航空14便、外国の航空会社16便など、計69便の運航時間が変更され、国内線4便が欠航になる。

 これについて、ネットユーザーはさまざまなコメントを寄せている。

そんなことをするのは世界で韓国だけだろう。
本当に不思議な国だ。
飛行機だけ止めてどうする? 軽快な音楽をかけながら卵の配達車が近くを通り過ぎるだろうに…。
英語のリスニング中に咳をしたら大変なことになりそう。
大統領よりも受験生の方が優先される日。 この日は大統領専用機も離着陸できない!
オーバーだ。 よく聞こえない方がむしろ良い点数を取れるかもよ?
飛行場で試験をしない限り、飛行機が飛んでいても飛んでいなくても成績に変わりはないと思う。 運航時間が変更になった理由を外国人が聞いたらどう思うだろう? 恥ずかしい…。
飛行機の時間を変えるより、スピーカーを質の良いものに替えた方がいい。


ホント馬鹿ですよねぇ~。
たかだか飛行機の音で阻害されるような聞き取り能力なんざ、実際に役立つことは皆無でしょ。
そもそも屑チョンなんぞは宗主国の中国語のマスターに血道をあげるべきなのです。
ま、我々人類からしてみれば到底考えつかないようなキチガイ沙汰ですが、それが当たり前として航空会社に受け入れられるのは流石バ韓国です。

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過去の大学修学能力試験の情景(その1)
過去の大学修学能力試験の情景(その2)
過去の大学修学能力試験の情景(その3)






       


  
    


 韓国は世界一の学歴社会と称されるが、そのイメージとは裏腹に 『知の崩壊』 が進んでいる。
 韓国の受験戦争は苛烈だ。 大学入試の当日は、試験に集中できるよう会場近くでは飛行機の離着陸が禁止され、道路が通行止めになるほど。

 それほどまでに韓国は厳しい学歴社会であり、大学進学率は日本が50%台なのに対し、韓国ではピーク時の08年には 83.8%に達した。 OECD加盟国で最も高い水準だ。

 その準備は幼少期から始まり、多くの家庭が塾に大金を注ぎ込む。 97年には小学校で英語教育が必修化されるなど、初等教育レベルでの学力は国際的に見ても高い( 国際教育到達度評価学会による小学4年生対象の調査では50ヵ国中、算数が2位、理科が1位 )。

 ただ、成長するほどレベルが下がる。 東京大学が39位に入った大学ランキング( イギリスの教育専門誌 「 タイムズーハイヤー・エデュケーション 」 による 「 世界の大学ランキング 」 2016年発表 )ではソウル大は72位。 金人中元大統領の平和賞を除けばノーベル賞受賞者は 1人もいない。

 学歴さえ手に入ればよくて、さらに深くものごとを学ぶ意味を見出せない者が多いように思えてならない。

 韓国の書店には参考書を選ぶ学生の姿ばかりで、社会人の姿はほとんど見られない。 韓国人は世界一読書量の少ない国民と郷楡されていて、韓国統計庁による調査では韓国人の40%以上が年間 1冊も本を読まず、平均読書量は5.3冊だという。 調査方法は違うが、 “読書離れ” が指摘される日本人でも年間約19冊。 初めて日本を訪れた時は、仕事と関係のない分野の本を読み、教養として歴史や文化を学ぼうとする日本人の姿勢に驚いたものだ。

 こうした現象の大きな原因の一つが 「漢字廃止」 である。 中学生だった1970年の春、韓国は学校で漢字を教えることをやめた。 私の世代以降は “ハングル専用世代” となり、50年近く経った今日では約8割の国民がハングルしか読めなくなってしまった。 韓国のキーボードはスペースキーの横に一応今でも漢字変換キーがあるが、若い世代にはほとんど使われない。

 韓国語の語彙は漢字由来の 「 漢字語 」 が約7割を占める。 それを表音文字であるハングルだけで表わすのだから、日本語を平仮名だけで書くようなものだ。 自ずと同音異義語の判断に迷うことが増える。

 表意文字である漢字であれば、知らない熟語が出てきても意味が掴みやすいが、ハングルではそうはいかない。 意味が分かりづらいものを簡単な言い回しに言い換えることもある( 日本語で讐えると 「 腐心する → もんだいをかいけつするためにがんばる 」 といった具合 )。 だからどうしても幼稚な表現になり、言い換えのできない抽象的な概念などの理解が難しくなる。

 書物に漢字語がたくさん出てくると意味不明な言葉の羅列に見えるが、ハングル専用世代はそこを読み飛ばす。 残りの文脈でなんとなく理解した気になるのである。 したがって本を読む気も失せ、読書量は激減するわけだ。

  さらに恐ろしいのは文化の断絶である。 古典や史料がどんどん読めなくなり、大、問題の根はとても深い。

 折に触れて漢字の復活が議論されたが、 「 世界一優れた文字を守れ 」 と主張するハングル至上主義者たちの反対に 遭い、今や教師の世代に漢字を教えられる人材がいなくなってしまった。 過去の調査では大学生の25%が自分たちの大統領である 「朴僅恵」 はおろか、 「大韓民國」 を漢字で書けないとするものもあった。

 ノーベル賞受賞を逃す度に 「 日本は賞をカネで買った 」 と口汚く罵る声が上がるが、そんな暇があるのなら漢字を失うことの意味を真剣に考えるべきではないだろうか。