大日本史番外編 「 朝鮮の巻 」
北朝鮮の反日教育


北朝鮮におもねるマスコミには決して紹介されることのない反日感情激昂の凄まじさ
「 北朝鮮「 恨 」の核戦略 」 佐藤克巳 1993 光文社
北朝鮮において、日本帝国主義への「 恨 」がどれほど深いか、また国民が「 恨 」を忘れないよう、どんな教育がなされているかがわかる例を挙げよう。別項で紹介するが、北から亡命した元外交官の高英煥氏は、同氏が平壌の外国語革命学院在学中に、映画「 血の海 」を観たときの印象を著書に記している。「 血の海 」は金正日が製作を指揮したと言われる大作で、抗日パルチザンの戦いと、日本軍の虐殺がテーマである。

  「 ある日、日帝に反対して戦っていた金日成パルチザンの一隊員が、日帝討伐隊の襲撃を避けて、村の一軒家にやってきて、かくまってほしいと懇願する。もちろん、純朴で人情深い女主人は彼をかくまってやる。彼をつけてきた日帝巡査はパルチザンを出せと言って、その家の一人息子を射殺する。これを見たパルチザンが日帝巡査を撃ち殺す。翌日、夜明け前に、日帝は報復のためにすべての村を包囲して攻撃する。焼き殺し、撃ち殺し、刀で刺し殺し、家を焼き…数百戸の村が灰となり、四方八方に血が流れて〈血の海〉をつくる。山に身を隠していて村に帰ってきた女主人の娘甲順は、刀でめった切りにされ血まみれになっている母の死体を抱きしめ、血の復讐を誓うという内容である。 」

「 映画がつづく間、場内はすっかり、すすり泣きと泣きわめく声、興奮と敵愾心( てきがいしん )で熱くなり、映画が終わると、予め準備された数人の学生が立ち上がり『 好悪な日帝を打倒しよう! 』 『 われわれの父母の、血に染まった復讐の泣き叫びを忘れられない! 』 『 血を持って復讐しよう! 』 『 首領様よ、命令を出してください!東京の地を灰にせよ! 』というスローガンを叫んだ。そうすると全観覧者は煽動されて、映画館が吹っ飛んでしまうかのように、そのスローガンをつづけて叫んだ 」 ( 高英煥著『 平壌25時 』1992年 徳間書店刊より )

観客の激しい反応は、幼少時から徹底して行なわれる「 日帝打倒 」教育のたまものであろう。高氏は「 この映画を見ながら、泣かなかった北朝鮮の人はいなかったほどだ 」とも書いている。北朝鮮2000万人の国民は、かたときも日本帝国主義への「 恨 」を忘れないどころか、「 恨 」を拡大再生産する教育を受けているのである。
こんな反日国と友好関係にある日本の団体が存在する、というのがまったく理解できない。反日仲間だろうか ( 笑 ) 「 地上の楽園 」でもめざして前向きな教育はできんもんかねぇ〜 ( 苦笑 )


朝鮮学校に通う在日や本国の朝鮮人民が使っている教科書の内容。これは金日成神格化と反日反米の洗脳教科書だ。
「 韓国・朝鮮と日本人 」 若槻泰雄 1989年 原書房
李瑜煥氏によると、総連系の学校では授業はすべて母国語で行なわれる。教科書は社会科学系の全部と自然科学系の一部は、本国で編纂もしくは検閲したものを用いる。「 社会科 」では、朝鮮の「 歴史 」「 地理 」「 経済 」と、世界のそれらの課目についての授業はあるが、日本に関するものは「 日本語 」のほかにはみられない。日本語の授業は初級学校の入学当初の前半にはなく、1年生の後半以降高校3年まで週3時間だけである。この授業時間では高校を卒業しても、多くのものは日本語の新聞を読む力に欠けることになり、また日本関係の授業がほとんどないため、日本の社会で生きていくのに必要な知識学力が不足する傾向があるとのことだ。朝総連系の教育方法の一大特色は、前述のように集団主義教育だといわれる。簡単にいえば、個性や個人差を無視した、いわば軍隊教育といったもので、統制、規律といった面ではかなり効果をあげ、母国語習熟にも大きな成果を収めているという。

“敬愛する父なる首領金日成元帥様”

朝総連系の学校は非公開が原則で父兄といえども学校への出人りは禁止されている、と一般にいわれている。したがって教科書の人手はきわめて困難なのだが、1977年、雑誌『 正論 』10月号に全富億という人物が、朝総連系諸学校で使用されている教科書の内容について寄稿した。全氏は朝鮮中・高校の教員をしていた経歴をもつ人とのことなので、その記述の信頼性は非常に高いといってよいだろう。以下同氏の文章の要点を紹介することとしたい。全氏によれば、修身は戦前の日本の学校教育同様、小中高を通じて重要な学課であるという。その教材としては小中校においては『 金日成元帥の幼い頃 』、高校では『 金日成元帥革命歴史 』という教科書を使う。そしてその教科書には、初めから最後までわずかな例外を除き金日成一人だけしか登場しない。そのわずかな数の例外とは、金日成の一族である。全課は必ず「 革命の偉大なる首領様 」「 敬愛する首領様 」という文章から始まり、子供のときからの彼の偉大な行為がえんえんと語られる。小学校6年生用の一例をあげると、小学生の金日成が、日帝打倒の演説をすると、校長も生徒もひとしく感嘆し、「 演説が終わるや万雷の拍手が鳴りひびきました。多くの人達は無限の感動に酔いしれ、あまりの感動のため為すすべを知らない有様でした。人民たちは、国を取りもどすという大志をひめ、ありとあらゆる出来ごとを先の先までお見通しなさる金日成元帥さまを崇め奉りました 」といった調子である。この小学校6年の教科書には金日成の写真が、19枚のカラーを含み21枚ものっているという。

次に国語の教科書をみてみよう。
「 …革命の英才であり、民族の太陽であり、伝説的な英雄である、敬愛する首領金日成元帥さま… 」( 小6 )
「 …人類の太陽であり、革命の英才であり、民族的英雄であり、60万在日同砲たちの慈悲深い父である偉大なる首領金日成元帥さま…… 」( 小6 )
「 …在日青少年たちは、個人の自由なる思惟思考を完全にすて、ただ一人、元帥さまの教えだけを思考し、行動し……敬愛する父なる首領金日成元帥さまを生命をかけて守り、太陽と月とがこの世で尽きるまで、偉大な首領金日成さまをお慕いし……敬愛する首領金日成さまの御教示なら、たとえ火の中、水の中といえどもいとわず最後まで貫徹する…… 」( 中1 )
この中1の国語の教科書は27課からなっているが、「 敬愛する首領金日成元帥さま 」「 父なる元帥さま 」「 元帥さま 」「 将軍さま 」という表現が270回も出てくるといわれる。

地理の教科書にも金日成はあらわれる。たとえば次のような調子である。西海( 黄海 )には魚資源が豊富であり、特においしい高級魚類が多い=金日成元帥さまの教示

日本語の教科書は日本人の目にふれる可能性が大きいためか比較的おだやかで、日本人作家の文章も多い。だが、それでも、「 戦いは続いている 」という題目や、秘密組織で韓国政府をたおす話も出てくる。山口久太( 「 キム・イルソン首席を讃える 」−−詩 )、木下順二( 「 マンスデ芸術団の公演を見て 」 )、高木健夫( 「 領導の芸術家 」〈金日成のこと〉 )の三人の書いたものは特に重視されるという。日本人もひとしく金日成元帥サマを崇め奉っている証拠になるからである。

数学にまで金日成は登場する。こう言われても普通の人にはちょっと想像できまいが、たとえば次のとおりである。
例1
Aは日曜日に「 金日成元帥革命運動 」を5/6時間、国語を3/4時間勉強しました。全部で何時間勉強しましたか。
例2
慈悲深い首領金日成元帥様の教えのとおり農作業をしたある農場では、前には町歩当たり8/5トンしか収穫できなかったが、現在では5/8トンもよけい収穫をあげています。何トン収穫をあげるようになりましたか。

音楽にはクラシックや民謡は皆無で、たとえば「 万景台を訪ねて 」( 金日成の生家 )とか、「 首領様の長生きをお祝い申し上げます 」といったものばかりである。後者の歌詞を次に転載しよう。
「 天の涯、地の涯までも従います 太陽と月とがこの世で尽きるまで崇めます 首領様の御恩、末長く伝えとことんまでも忠誠をつくします みな、偉大な父、首領様を慕い、人民たちは長生きをお祝いいたします 」

朝鮮労働党から朝総連に送られてきた“学習組”十大原則の七には次のように書かれているという。
偉大な金日成首領さまを“神格化”へ首領さまの思想と教示を“信条化”して、首領さまの教示執行にあたっては、“無条件”にその原則を守り、首領さまの悩みを軽くするために、あらゆるものをすべて捧げる、限りなき忠誠心を持つような人間を養成することである。
天皇を神格化して、天皇について述べるときは、やたらに「 恐れおおくも、かしこくも 」を連発していた戦前の日本の教科書も遠く及ばないし、スターリンや毛沢東の個人崇拝などという段階もはるかにこえているに違いない。狂信国家、独裁国家が世界の平和にとって最も危険な存在であることは、つい半世紀前、日本自身が立証したように、国際政治の原則であることをわれわれは思いおこしておく必要もあろう。

歴史の教科書−“日帝殺人鬼”

全富億氏の論稿には歴史について記載がないが、著者が入手した『 在日北鮮系朝鮮人学校の教科書の実態について−−徹底した反日反米教育−− 』( 昭和42年7月 )を見てみよう。
朝鮮の栄光、共産主義国の偉大さが称揚され、ことに金日成の業績がいちじるしく強調されていることは、他の教科書と同じであるが、“日帝”“米帝”の悪業の非難には最高の形容詞が用いられており、たとえば次のとおりである。
「 厚顔無恥な日帝殺人鬼 」
「 野獣的な虐殺蛮行 」
「 米国食人種 」
「 人類の極悪の敵 」
「 伊藤博文というやつ 」「 全権代表黒田というやつ 」「 毒悪な倭奴 」といった調子の言葉もよく出てくる。日本やアメリカの圧政を述べるところは、「 弾圧 」「 暴行 」などといった抽象的な表現ではなく、きわめて具体的、扇情的で、教科書というよりは政治活動のパンフレットといった方があたっていよう。たとえば中級学校2・3学年用の『 朝鮮歴史 』は次のとおりである。
「 ( 日本人警察官は )棍棒でやたらに踏みにじり、それでも腹立たしいのか、沸いている湯をぶっかけ、さらには、死なないのが腹立たしいのか、その胸および腹と頭を銃床でなぐり、ついに目までえぐる鬼畜のような蛮行をためらいもなく断行した 」
この教科書に掲載されている挿絵、写真51枚のうち17枚( 33% )は殺傷場面だという( 22%は金日成の肖像 )。
“恨み”の伝統を子供たちに語り継ごうとする意欲も随所にみられる。
「 日本帝国主義は我々の仇だということを決して忘れてはいけない 」
「 全朝鮮人民は強盗日帝が朝鮮人民に強要した血の出る不幸と苦痛を永遠に忘れることはできない 」
朴尚得氏は『 在日朝鮮人の民族教育 』において、在日朝鮮人の民族教育は、「 民族的親善を望むもの 」であり、「 日本人学校の教育との間にはいかなるあつれきもあり得ず、朝・日親善、国際友好の促進に寄与するもの 」と書いているが、この教科書ではとても友好親善どころではあるまい。第一、彼らが忠節を誓う朝鮮民主主義人民共和国の憲法には、1972年の改正まで、「 親日分子 」は精神病者や犯罪者などとともに、選挙権、被選挙権も奪われ、その所有権さえ否定されていたのである( 第12条 )。朝日親善などという言葉を額面通り受け取れという方が無理というものだろう。

「 SAPIO 」2001年9月26日号 小学館
「 日本野郎はその子も許すな! 」北朝鮮の「 金正日礼賛 」「 日本憎悪 」は凄い 丹啓( さとし )

子供から大人まで自らの指導者をひたすら称える人々の映像に、空恐ろしささえ覚えることがある。そんな北朝鮮の“国民性”はどのような教育によってもたらされたものなのか。北朝鮮の人民学校( 日本の小学校 )と高等中学校( 同・中学と高校 )で使われている教科書を検証する。( 中略 )

金正日の名前は必ず大きな太字

まず、全ての教科書に共通するのは、故人となった今も国家主席であり続ける金日成と、金正日総書記に関する表記である。たとえぱ1990年の人民教科書「 国語1‐1 」の中では「 凱旋門 」という題材でこう書かれている。
「 おばあさん、あの凱旋門は親愛なる指導者金正日先生がお建てになったのですよ 」
原文では、つねに金日成・金正日の名前が、太文字かつ大きな文字で表記されている。また「 親愛なる指導者 」という修飾語を必ず併記するのが決まりごとだ。ここでは、名前の後に「 先生 」と付いているが、この他「 将軍様 」となっていることも多い。同じように、同年の「 国語1-2 」の中では「 金日成 」の修飾語として以下のように記述されている。
「 敬愛なる首領金日成元首様は国を作ろうと毎日忙しく働いていました 」
また、仮想敵国であるアメリカと日本を指して、アメリカ人を「 米帝の野郎 」、日本人を「 日帝の野郎 」と記述している部分にも注目したい。「 米帝 」「 日帝 」とは、米国帝国主義,日本帝国主義を指し、「 野郎 」という言葉は蔑称として用いている。また、歴史教科書に多いのは、日本人をさす「 ウェノム 」という言葉。これは「 倭の野郎 」という侮蔑の意味を持つ、かなり汚い言葉である。

では実際に驚愕すべき記述の数々を検証していこう。目を疑うのが、歴史教科書の「 敬愛する首領金日成元首様の幼い頃2 」だ。国家の歴史が、特定人物の生い立ちとともに綴られており、何とも珍妙な感じが漂っている。
「 日帝野郎どもを叩きのめす心で 」という題のもと、蛇に襲われそうになっている少年たちを前に、以下のような教訓を記載している。
「 敬愛する首領金日成元首様は( 略 )『 お前たちは朝鮮人を殺しているウェノムたちが憎くないのか 』といって棒を持ち出し、『 ウェノムと同じく悪いやつだ! 』と蛇を叩き殺した。敬愛する首領金日成様は、遊んでいる時にでも、日帝野郎どもを憎む心をお育てになった 」
同様の記述で、「 ウェノムどもをひとりも逃がすな 」という過激なタイトルもある。弓矢で射る的当て遊びの場面で、仲間の子供たちにこう諭している。
「 あの木にぶら下がっているのがウェノムだ 」とおっしやりながら、弓矢を全て射当てられた。( 略 )みな、私について前に!ウェノムたちを一人も逃がすな! 」
と、単なる子供の遊びの中でも、日本兵( 人 )の殺害を刷り込むような教科書が使用されている。特に残酷だったのは、同年発行の「 敬愛する首領金日成元首様の幼い頃3 」の一節。占領下の植民地時代という時代設定ではあるものの、兵隊だけではなくその一族までもが憎い敵であると謳っている。
「 日本野郎どもは朝鮮の人を捕まえていく悪いやつだ。だから、やつらの子供も同じやつらだ。やつらが何か言ったら、我々はみな集まって懲らしめてやろう!( 略 )僕はウェノムを見るだけで胸に火がつく。これからもあんなやつらを絶対に許しはしない 」

小学一年生の遊びが手榴弾投げ!

敵・味方の概念に関する表現が特に多かったのは数学だ。各学年の教科書に記された禍々( まがまが )しい記述を辿っていく。まずは『 数学1 』の恐るべき遊びを題材とした出題。
「 ヨンスとミョンホが手榴弾投げ遊びをしています。命中した数を表に書きました。誰が勝ちましたか? 」
もうひとつ、「 軍隊ごっこの中で使う暗号 」が引き算の例題となっている。歩哨の言う数字と合わせて2600になるように答えれば味方として認められ、239と言われた時にどう答えるかを求める文章題だ。
「 数学2 」では、実際に米兵を殺す表現も明記されている。
「 人民軍のおじさんたちがある戦闘で、米帝のやつらを374野郎殺し、それより133野郎少なく捕らえました。捕まったやつらは何野郎ですか? 」
また戦闘機が表紙の「 数学3 」では、韓国について、洗脳教育の最たる例がある。
「 米帝の山犬どもがふみつけている南朝鮮のある都市だけでも学校へいけない子供が2350人にもなります。その中で○名は靴磨きをしながら幕らし、残りの子供は物乞いをしています 」
韓国は未だにアメリカの占領下にあり、生活は苦しく虐げられているので、人民解放軍は同胞としては助けなければならないと暗示しているのだ。

また「 音楽 」の教科書ではやはりというべきか、金日成、金正日を称える歌がオンパレードで登場する。「 我が国は宝の山 」という歌詞の中には、創造主としての金日成が存在している。
「 地下には金銀がいっぱい、みんな首領様のたまものよ… 」
1994年に出版された『 朝鮮の歴史 』では、原始時代から高句麗の発展までを記載。ただしその内容たるや、歴史の捏造としか言えない記述で溢れかえっている。たとえば、原人が最初に登場するシーンでは、金正日の言葉が時代を超えて存在したことになっている。
「 人間が食ベ、着、使い、幕らすのに必要な物質のすべては、自然を改造するための人間の労働によって創造される 」
労働者階級は国家に労働奉仕すべきものだという共産主義を正当づけているのだ。また、日本の文化は朝鮮人によってもたらされたものだという記述もある。
「 日本に進出した朝鮮の人々は、日本人たちに金属道具を作って使う方法と農業をする方法も教えてあげた 」

一方、道徳教育を中心に捉えている国語の教科書だが、その実態は、金日成および金正日を極端に美化した内容となっていて、空々しささえ感じる記述が多い。たとえば「 国語1-1 」では「 子供にお与えになった新しい服 」と題した訓話がある。
「 金正淑( 注・金日成の妻で正日の母 )お母様が道瑞で泣いている子供をおぶっていらっしやいました。親愛なる指導者金正日先生は、「 その子供が寒くないように服を着せてあげよう 」とおっしやいました。( 略 )親愛なる指導者金正日先生は、服を着て喜んでいる子供を見てにっこりと微笑まれました 」
他にも、「 作男( =小作人 )の子供 」と題した資本主義社会の批判( =社会主義社会の肯定 )を掲載し、資本主義やブルジョワ階級を徹底的に“悪”として描いている。
「 『 乞食のようなヤツ!これしか取れなかったのか? 』地主の子供野郎はコマの杖で小作人の子供ソクチョルを叩きました。『 何?乞食? 』ソクチョルは死ぬほど働いても、『 乞食 』と言われるのに腹が立ちました。ソクチョルは地主の子供野郎を叩きのめし、カいっぱい踏みつけてやりました 」
人民学校2年の「 国語3 」( 1991年発行 )では、手紙の書き方をこう指導している。
「 親近感のある肉容で、しかも教育的意義のあるように書くべし。何よりも、お二人( 親愛なるお父様金日成元首様と親愛なる指導者金正日先生 )に対する忠誠心がよく表われているように… 」
極めつけが、この侵略戦争を想起させる記述である。
「 子供たちは自転車に乗っていると、通りがかりの敬愛する首領金日成お父様から( 略 )『 わが国は国土が狭いので、お前たちは海を征服しなければならない 』と、温かいお言葉を頂いた 」

金日成の教育テーゼ「 共産思想で武装させよ 」

現代コリア研究所の西岡力氏はこう語る。「 北の考え方というのは、韓国はまだアメリカに占領されている『 植民地 』なのだ――だから助けなければいけない、ということなんです。45年までは日本を最大の敵とし、今は“アメリ力=悪”という図式になっている。それが教育分野に盛り込まれています。このように徹底した感化教育によって北朝鮮の人々の人格が決定づけられてしまう。たとえば、72年のミュンヘンオリンピックで北朝鮮の射撃の金メダリストは、インタビューに答えて『 アメリカ帝国主義者の心臓を狙えという( 金日成 )首領様の教え通りにやった 』という主旨の発言をして物議を醸したことがあります。教育とは恐ろしいものです 」

なぜ、これほどまでに洗脳的な教育教科書が使われているのか――それを解く鍵が、故・金日成の演説「 社会主義教育に関するテーゼ 」にある。《人間改造は本質において思想改造であり、共産主義的人間を育成するうえで基本となるのは、共産主義思想で武装させることである》実際、75年からは、11年制の義務教育( 就学前教育1年、人民学校4年、高等中学校6年 )が行なわれ、その2年後の77年に先のテーゼが発表されている。この記述からもわかるように、北朝鮮の教育とは、主に政治・思想教育と科学技術教育、体育教育という3本柱からなり、朝鮮労働党及び金日成への忠誠心に満ち溢れた人間を育成することを主眼としている。

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上 「 国語1-1 」 <遊撃隊と児童団員>  山道を伝って谷間にやってきた日本兵を遊撃隊が迎え撃つ絵。「 児童団員のヨンチョルが、日本兵の到来を遊撃隊に知らせることで勝利を収めた 」という内容の文章が添えられている。

下 「 国語1-2 」 <二人の児童団員お兄様>  二人の児童団員が日帝の野郎から銃を奪おうと、川の傍で待ち伏せているという場面。「 おぶって川を渡れ!という巡査をおぶり、後ろから兄が素早く銃を奪い、頭を殴り倒す 」という内容の文章が添えられている。


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左 [国語1-1] 「 アメリカ野郎を叩き潰す子供と戦車が出て行く 」という文章が添えられている。

中 [数学1] 二人の子供による射的ゲーム。その的はどう見ても西洋人である。細部に至るまで反資本主義的表現で貫かれている。

右 [国語2] <体育大会> ヨムナムという少年が「 米帝野郎の叩き割り 」競技をする絵。「 あいつらが、南の子供たちを苦しめている仇なのだと思うと、疲れるのも全く気にならなかった 」という内容の文章が添えられている。


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上 [数学1]  児童団員が人民軍のおじさんに秘密メモを運んで差し上げました。何時に出て何時に届けましたか?

下 [数学1]  児童団員が日帝野郎に反対するビラ16枚を持っていました。9枚はウェノムの巡査の家に貼り、残りは地主野郎の家に貼りました。地主野郎の家には何枚貼りましたか?



韓国軍のベトナム派兵の記述は僅か一行
国定韓国中学校国史教科書
共産侵略を受けているベトナムを支援するために国軍を派兵した。
国定韓国高等学校国史教科書
共産主義の侵略を受けていたベトナムを支援するために韓国軍を派兵した。
僅かこれだけである。中学・高校ともに一行しか記述されていない。


韓国軍がベトナムで何をやったかというと、
 ●韓国の雑誌『 ハンギョレ21 』より
   ・ああ、 震撼の韓国軍!
   ・その後‘ベトナムの怨みの霊を記憶しなさい’
   ・兄さんの重荷を減らしてください 韓国とベトナムの読者の手紙
   ・ベトナムの熱い感動!
   ・勲章を捨てた父
 ●『 ニューズウィーク日本版 』より
   ・私の村は地獄になった
これを見て分かるように、韓国軍はベトナムで民間人虐殺などの戦争犯罪をしてきた。
日ごろ韓国人は、日本人に対して「 もっと加害の事実を知れ! 」「 歴史歪曲するな! 」と執拗に主張し、内政干渉するが、そういう韓国人自身は自分達の加害の事実を隠蔽して、歴史教科書にもほとんど載せないという身勝手さには、呆れて物が言えないだろう。



李奉昌と尹奉吉
― テロリストを賛美・称揚 ―
【李奉昌と尹奉吉】の
教科書の語句を置き換えてみよう
  【閲覧上の注意】
この項は左側「李奉昌と尹奉吉 」の韓国教科書の 語句を置き換えることで、韓国教科書の異常性を 明らかにするものであって、「 イスラム原理主義賛美 」「 テロ行為賛美 」の記述ではありません。
国定韓国初等学校社会科教科書 国定○○国小学校社会科教科書
≪2.韓人愛国団と光複軍≫ タリバンとアルカイダ
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わが国の自主独立のために組織した団体はどのようなものがあるのか、また、彼らはどんな活動をしたのか、調べてみよう。 イスラム復古運動のために組織した団体はどのようなものがあるのか、また、彼らはどんな活動をしたのか、調べてみよう。
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ヨンスのクラスでは、日帝下でわが国の独立のために命を捧げた人びとについて調べることにした。各班別に調べたものをコピーして発表した。 ジャミーラのクラスでは、米帝下でイスラムのために命を捧げた人びとについて調べることにした。各班別に調べたものをコピーして発表した。
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【1班】李奉昌義士
李奉昌義士は、国のために自分自身ができることを探していた。上海に渡った李義士は、臨時政府の金九先生の指導で韓人愛国団に入り独立運動を行った。
そうしているうちに、東京で日本国王も参加する行事があるということを知り、国王を殺すために爆弾二つを持って日本に渡った。
李奉昌義士は日本の国王が乗った馬車に爆弾を投げたが失敗した。逮捕された李奉昌義士は殺された。
【1班】オマル師
オマル師は、イスラムのために自分自身ができることを探していた。オマル師は、 1994年8月に「 タリバン 」を結成し、アフガニスタンの大部分を支配下に置き、イスラム原理主義国家を建設した。
そうしているうちに、 ウサマ・ビンラディン氏がスーダンからの出国を余儀なくされたため、彼を客分として迎え入れ、ウサマ・ビンラディン氏とともにジハードに挺身した。
同時多発テロ後、オマル師はウサマ・ビンラディン氏のアメリカへの引渡しを拒否した。タリバン政権は崩壊した。
【2班】尹奉吉義士
尹奉吉義士は、忠清南道礼山で生まれた独立運動家である。日本の抑圧を避けて中国に渡った尹義士は、洗濯所職員、紡績工場職工などをしながら、金九先生の指導する韓人愛国団に入って独立運動をした。
上海に入った日本軍は、虹口公園で日本王の誕生日を記念する行事を催すことにした。この事実を聞いた尹奉吉義士は、日本人に韓国の勇者が生きていることをみせてやろうと決心した。
尹奉吉義士は、弁当の中に隠し持った爆弾を、記念式場に向かって力強く投げた。爆弾が爆発して、日本軍司令官をはじめ、何人かの重要人物が死に、重傷を負った。
世界諸新聞は勇気のある韓国人の行動を伝えた。
尹奉吉義士は現場で逮捕され日本で殉国した。
〈感じた点〉
わが先祖が命をささげてこの国を守ってきたことが誇らしく、私たちも国と民族のためにできることを尽くすべきだと思った。
【2班】ウサマ・ビンラディン氏
ウサマ・ビンラディン氏は、サウジアラビアの首都リヤドで生まれた活動家である。 無神論国家・ソ連の侵略を受けたアフガニスタンを防衛するためにウサマ・ビンラディン氏は、ムジャヒディン( イスラム義勇兵 )として戦 い、ソ連軍撤退後も「 アルカイダ 」を結成して、ジハードを進めていた。
パレスチナに駐留しているイスラエル軍は、ムスリムであるパレスチナ人に対して迫害を強めていた。この事実を聞いたウサマ・ビンラディン氏は、 イスラエルを支援するアメリカ人にイスラムの勇者が生きていることをみせてやろうと決心した。
ウサマ・ビンラディン氏は、部下を使い、民間の飛行機を乗っ取って、世界貿易センタービルと国防総省に突入した。何千人もの人々が死に、重傷を負った。
世界諸新聞は勇気のあるムスリムの行動を伝えた。
アルカイダはアメリカ軍の報復攻撃を受け壊滅した。
〈感じた点〉
わがムスリムが命をささげてイスラムの教えを守ってきたことが誇らしく、私たちもアラーと教義のためにできることを尽くすべきだと思った。
発表が終わって質問をし、わかっている点を答え合った。
トンホ : 李奉昌義士、尹奉吉義士につけられている「 義士 」とは、どういう意味ですか。
ヨンミン : 国と民族のために義のあることをして亡くなった方を意味することばです。
チョルス : 韓人愛国団とは、どんな団体ですか。
スハン : 金九先生が中心となって組織した秘密団体で、わが国の独立のために命をささげる覚悟のできた人びとが、日本の重要人物を武力で除くための団体です。
先生 : 三・一運動でも目標をとげられなかった後、愛国心に燃える人びとが武力で日本にひどい目ををあわせるために、朝鮮総督府、鐘路警察署などを攻撃したり、日本人高官を攻撃することが多かったのです。このような活動はわが民族に大きな感銘を与え、世界各国に独立の意志を知らせるきっかけになったのです。これからみなさんは、この人びとについてどのような気持ちを持つべきか、考えてみてください。
発表が終わって質問をし、わかっている点を答え合った。
ハッサン : 「 ジハード 」とは、どういう意味ですか。
ファーティマ : イスラムのための闘いを意味することばです。
フセイン : アルカイダとは、どんな団体ですか。
モハメド : ウサマ・ビンラディン先生が中心となって組織した武装団体で、イスラムの尊厳のために命をささげる覚悟のできた人びとが、 アメリカの重要人物を武力で除くための団体です。
先生 : 湾岸戦争後、信仰心に燃える人びとが武力でアメリカにひどい目をあわせるために、米国大使館、 米海軍イージス艦などを攻撃したり、アメリカ兵を攻撃することが多かったのです。このような活動はわがムスリムに大きな感銘を与え、世界各国にアラーの 思し召しを知ら しめるきっかけになったのです。これからみなさんは、この人びとについてどのような気持ちを持つべきか、考えてみてください。
「 わが先祖が命をささげてこの国を守ってきたことが誇らしく、私たちも国と民族のためにできることを尽くすべきだと思った。 」という記述からみてわかるように、民主主義国家でありながらテロリストを賛美するような教科書を作っているのは韓国ぐらいのものだろう。 この項の記述ははっきり言って「 逝っちゃっている 」文章である。
つまり、元ネタにした韓国の歴史教科書がそれだけ異常であるということの証である。
左翼や韓国人はこれを見ても、韓国の歴史教科書の記述は正当だと言い切れるのだろうか。
天皇陛下の韓国訪問について、度重なる韓国政府の要請にも関わらず日本政府が慎重姿勢を崩さないのは、「 第二の李奉昌を目指せ 」という韓国人が出現して、不測の事態が発生しないとも限らないからである。このような記述を改めない限り、天皇陛下の韓国御訪問は論外と言わざるを得ない。


朝鮮学校の教科書の内容 金日成父子を神格化する洗脳教育
朝鮮初級学校6年「 金日成元帥様の幼い頃 」教科書
第23課「 父なる元帥様に、限りなく忠実な真の息子・娘になろう 」

敬愛する首領金日成元帥は、われわれ在日朝鮮の子供たちに対して、大きな愛と配慮をして下さる慈悲深い父である。

父なる元帥様は、学習と組織生活において模範を示した多くの少年団員たちに対して、朝鮮少年団員の最高の栄誉である「 金日成少年栄誉賞 」を抱かせてくれました。

父なる元帥様( 金日成 )は、日帝と地主、資本家の奴らが人民たちの血と汗を搾り取り、迫害するのを見て、奴らを誰よりも憎みました。元帥様は、日帝と地主、資本家とは、不倶戴天の敵であることを深く悟りました。

少年団員たちは、父なる元帥様の教えならば、水火を厭わず、最後までやり通すと言う固い決意をしなければならない。

少年団員( 引用者注:朝鮮学校では4年生になると少年団に強制入団させられる )たちは、敬愛する首領金日成元帥様に対して、限りなく忠実な真の息子・娘に、そして、元帥様を自分の生命をかけて保衛する朝鮮革命の頼り甲斐のある働き手に育たなければならない。

朝鮮中級学校1年「 金日成元帥革命活動 」教科書
第29課「 三千万は将軍様を崇め 」

将軍様のずば抜けた戦術を伝える『 縮地法( 引用者注:地を縮め数歩歩くだけで瞬時に、数百数千里を移動することができる術法 ) 』に関する話も、わが人民たちの中に広く伝わっています。いつの日であったか将軍様は『 縮地法 』でもって、東西南北を縮めて行き来したといいます。

ある時数多くの敵どもが将軍様に立ち向かいました。実に危険きわまりない瞬間でした。この時、将軍様は付近にあった松の葉を取り、その葉を細かくちぎり冠っていた網笠の中に入れ、くるくる回した後、風にとばせました。するとなんと、細かくちぎった松の葉がそれぞれ兵士に変わり、押し寄せた敵どもを全滅させました。

金( 日成 )大将は天下妖術を使い、東西南北を飛んで行き来する。

金日成将軍様を民族の太陽として、伝説的英雄として高く崇め奉り、将軍様の意を得て闘おうとするわが人民の気勢は、天をも衝く勢いです。

朝鮮初級学校6年国語教科書
第1課「 首領様の万年長寿祝願します 」

わたしたちにこの幸せを抱かそうと
一生をささげたわが首領様
父なるその愛その懐で
今日この幸せ花開きました
天と地の涯までお従いします
太陽と月が尽きるまでお慕いします
首領様の恩恵永くお伝えし
一心不乱に忠誠を尽くします
偉大なる父なる首領様を崇め
人民たちは万年長寿祝願します

朝鮮中級学校3年国語教科書
第15課「 獄中の手紙 」

《この話は中学3年の少女が反政府活動をして逮捕され、処刑される設定になっている》

お母さん!驚かないで下さい。私は淑姫です。私が紡績工場の合宿において、民族の偉大な太陽金日成元帥様の不世出の英雄の話を紡績工たちに徹夜して話してやる中に、奴らに逮捕されたお母さんの娘・淑姫です。

幸福とは、黄金でも権勢でもありません。もし誰かが私に対して、幸福とは何かと問うならば、私は幸福とはその黄金の大きさとか華麗な家にあるのではなく、民族の偉大な太陽金日成元帥様の忠実な息子・娘として闘う忠誠の高さにある、と声高く答えたい。

今日の獄中手紙に休止符を打たなければならないようです。明日は統一革命が勝利した鐘路の街で、この呪うべき社会に対して終止符を打つことでしょう。この終止符は、父なる首領様の偉大な主体思想の旗を高く掲げた統一革命党( 引用者注:北朝鮮によって作られた反韓地下組織のこと。1968年に検挙され、首謀者は死刑に処せられた )が打つことでしょう。

もはや北朝鮮は共産主義国家というよりは、カルト宗教の教祖が治める神権国家といって過言ではないだろう。
朝鮮学校の関係者は、「 国立大学の受験資格がないのは差別だ 」「 補助金が出ないのは差別だ 」「 ( 学校教育法の )一条校並の扱いをせよ 」と主張するが、こんな異様な政治( 宗教?)教育をする学校に一条校並の扱いが受けられるはずがない。どうしても一条校並の扱いを受けたいのであれば、このような金親子賛美教育は止めて、教育基本法等の各種日本法令を遵守すべきだろう。

これほど酷い内容だと怒りを通り越して笑ってしまうが、こういった教科書で洗脳教育されて、日本への「 恨 」をつのらせる朝鮮人が量産されていると思うと笑えない。

過激な北朝鮮の教科書には呆れるが金日成父子神格化と金一族神聖家族化のプロパガンダもすごい。
「 韓国の「 民族 」と「 反日 」 」 田中明 1988年 朝日文庫
北朝鮮系の在日朝鮮人団体である在日本朝鮮人総連合会( 総連 )の機関紙『 朝鮮新報 』( 朝鮮語 )は、昨年〔81年〕12月7日付1面の全ページを使って、「 主体時代を輝かす偉大な陽光 」という見出しの下に金正日を讃えている。革命博物館を背にした金日成の銅像の前に、金正日が仁王立ちになっている大きな写真を中央に配した紙面で、記事も、金正日の作らしい詩はゴチック活字で、また彼の言葉は大活字にアンダーラインを引くという工合である。記事の中身は「 革命の聖山白頭の蒼空高く眩い嚮導( 先に立って導く )の星( 金正日を指す )がにわかに浮かび上がった無限の栄光を高らかに謳歌する朝鮮の二月 」( 金正日の誕生日は2月16日で、北朝鮮ではこの日を「 2月の名節〈祭日〉 」といっている )というような陶酔的な賛辞で埋められているが、その中に次のような句節が挟まれていて注目される。『 革命と建設の全分野にわたる党中央( 金正日を指す )の独創的な思想理論の炬火が相次いで灯されるとき、わが民族と世界の人民は、革命の暴風で沸き上がる20世紀に、人類が生んだ偉大な首領をお二人も共に戴く至大な栄光に包まれた 』( 中略 )朝鮮総連の内部学習資料を見ても「 親愛なる指導者同志( 金正日のこと )は、偉大なる首領の革命思想、不滅の主体思想と卓越せる領導芸術、高邁なる共産主義的徳性を最も崇高な高みにおいて完璧に実現( 「 実現 」の部分はプリント不鮮明のため判読 )しておいでになる思想の天才、領導の天才であり、人民の慈愛あふるる師であらせられる 」といった宣言的な文言の羅列に…
( 中略 )
73年ごろ党内での地位をぐんと高めたと見られる金正日は三大革命グループを足場に積極的な金日成神格化キャンペーンを進め、首領に最も忠実な革命課業の継承者たる“実績”を作った。74年、労働党中央委員会が提示した「 党の唯一思想体系確立の10大原則 」は金正日の作成したものといわれているが、その骨子は、金日成同志を忠誠をもってあがめること、金日成同志の権威を絶対化すること、金日成同志の教示を信条化すること、金日成同志の教示執行では無条件性の原則を貫徹すること、金日成同志の開拓した革命事業を代を継いで完成すること――となっている。こうした「 絶対化 」「 信条化 」「 無条件性 」を鼓吹することによって金正日は父主席の神格化を完成させるとともに「 代を継いて 」革命事業を完成する自己の地位を確固たるものにしようとしたのである。それを反映してそのころの「 労働新聞 」には「 首領さまの命令指示を執行するに際しては死ぬ権利もない 」とか「 すべての活動家と勤労者は、主体思想の他にはいかなる思想も知らぬ、主体の世界観を確立した首領さまの忠実な革命戦士として、自身の備えを一層堅固にし 」といった言葉が出てくる。( 74年3月12日付社説 )
( 中略 )
北朝鮮の最高権力者賛美の様態には、スターリンや毛沢東に見られた独裁→個人崇拝の枠組みでは捉えきれない不可解な神格化現象が見られる。たとえば、独裁者につけられる賛美の形容詞――天才的なマルクス・レーニン主義者、不世出の愛国者、民族の英雄、革命の卓越した首領等々――は、現世的な資質評価に属するもので、他国でも見られたことだが、北朝鮮では現に生きている指導者金日成にたいして「 伝説的な英雄 」といった神話的人物のような取扱いがなされるのである。『 労働新聞 』74年7月24日付の論説「 偉大なる首領金日成同志はわが民族の伝説的な英雄である 」はその一例である。そこには、日本軍隊が抗日遊撃隊を追って密林に入って来たとき、偉大な首領が手を挙げて合図するや、谷あいの無数の枯木や岩が一斉に軍隊と化し弾丸になって敵を退治したという「 痛快な神話 」があること、あるいは神出鬼没な首領の戦術戦法のため、首領は縮地法の使い手だという噂が人民の間に広まったが、「 これらの話は決して根も葉もない噂なのではなく、実在の歴史的事実をもとにしている 」といった条( くだり )がある。ちなみに「 縮地法 」というのは講談などに出てくる道術の一つで、地脈を縮めて遠い場所も近づけてしまう術をいう。こういう非合理的・非理性的な「 伝説 」を持ち出して指導者鑚仰に援用するに至ると、これはもはや個人崇拝というよりは宗教的神格化といわなければなるまい。

金正日鑚仰もその線で行なわれている。英才、巨匠、千里慧眼、天才的――といった言葉だけでなく、彼の誕生は「 赤い陽光が燦然と輝き、抗日武装闘争の力強い炎が全山河を覆った歴史のその日、森羅万象の祝福する中で、朝鮮の未来を照らす嚮導の星が高く昇った 」という“神話的”叙述で飾られている( 『 朝鮮新報 』81年12月7日付 )。われわれはこうした神話約・伝説的叙述を読むとき、近世以前の英雄説話を連想する。それらはいずれも母親の懐妊には吉夢があり、主人公は山川の霊気に包まれて生まれ落ちる。そして幼児より出色の才を示し、徳行にも欠くるところがなかったとされるのが常である。このように見ていくと、北朝鮮の金日成父子神格化は、現代の政治現象とのみ見ては理解しにくいが、伝統的旧社会の性格という側面から眺めるとき、意外にナゾが解けるのではないかと思われる。

この視角は、北朝鮮の個人崇拝→神格化現象に見られるもう一つの特異性、すなわち金一家の神聖家族化を解く手がかりにもなると思われる。北朝鮮が金日成の個人崇拝を進めるに当って、金日成の両親や先祖を偉大な抵抗運動家に仕立て上げていったことは、ソ連にも中国にもなかった特異な現象であった。北朝鮮で出された白峯著『 金日成伝 』によれば、父親の金亨稷は反日地下組織「 朝鮮国民会 」の組織者であり、反日独立運動の中心人物とされている… 母親の康盤石は、革命家の夫と子どものために献身した烈女であり、地区婦人会の会長として反日啓蒙活動をした朝鮮女性の鑑とされ… 叔父の金亨権は反日運動で逮捕されて獄死し、祖父の金輔鉉も日本官憲の圧迫のもとで息子や孫の運動を助けることに一生を捧げたとされている。曾祖父の金膺萬は1866年、米船シャーマン号が大同江に侵入してきたとき、「 群衆の先頭にたって勇敢に戦った 」。母方の祖父康敦○は熱烈な愛国者であり、伯父康晋錫も先覚的な武装反日闘士とされ、金日成の同世代では、弟の金哲柱が抗日戦で戦死したと記されている。金日成の前夫人金貞淑( 金正日の実母 )は「 不撓不屈の共産主義革命闘士であり卓越した婦人活動家 」とされ…

我々はここに個人を鑚仰するのに一族の顕彰が連動する姿、あるいは個人を高めるために家系( それはすばらしいものでなければならないが )を援用する作風を見ることができる。これはマルクス・レーニン主義とは何のかかわりもない、朝鮮社会に今も色濃く残っている血筋や家系に対する強力な関心――血統重視思想の反映と見るしかないものである。白峯著『 金日成伝 』も、家系を近代史だけにとどめてはいない。金日成は「 全羅北道全州地方から北へ移った金継祥先生の12代目の孫 」であり、その家は壬辰の乱( 文禄の役( 秀吉の朝鮮出兵 ) )のとき平壌の近くに移り住んだものだが、「 古くから『 清貧にして義理と節操を重んずる家柄 』として知られていた 」として由緒ある家系であると記すことを忘れていない。以上、北朝鮮における権力世襲と、権力者の神格化、神聖家族化現象は、朝鮮に強く存している血統重視思想と結びついているのではないかと述べた。

こんな狂信的反日国家と国交を結んだところで日本の害になるだけで益になることは何もない。
何を期待して国交樹立をしたのか?
外務省の木っ端役人が手柄を立てたかっただけじゃないのか!