( Nowhere Man )




( 2006.10.04 )
<インタビュー>

 

 次期国連事務総長当選をほぼ確実にした外交通商部の潘基文パン・ギムン長官は3日、聯合ニュースとの電話インタビューで 「期待に沿えるよう最大限努力し、わが国の国益拡大 と外交のすそ野を広げていけるようにしたい」 と抱負を語った。

 これ、あちこちのブログでツッコミ入れられてましたねぇ( 笑 )

 以前は、日本に対してそれほど友好的でない韓国の人が国連の事務総長になることについて 「ヤバいんとちゃうの?」 と思ってましたが、逆に日本にとって良かったかもしれません。 もし潘基文が露骨に韓国の利益を図ろうとしたら、国際社会から信頼を失って今以上に韓国の地位が下がるだけやし、ちゃんと立場をわきまえて中立公正に働いてくれれば、少なくとも日本にとってマイナスにはならないやろし。

 最近また問題になってる北朝鮮の核実験についても、韓国が珍しく親北的な言動をしてないしね。 さすがに先のミサイル騒動で国連から無視されたので懲りたのかな( 笑 )







 韓国の潘基文ハンキブン外交通商大臣が 冗談ではないぞ。 このド阿呆。 冗談はテメエの顔だけにしろ。 このアホウ大臣は、日本の国連常任理事国入りに反対した張本人だ。 そして、ことあるごとに靖国神社参拝を批判した。 まさにチャンコロの太鼓持ち、幇間である。 日本のすることなすこと、ことごとく反対してきた日本人の敵である。 日本政府はこのアホウ大臣に断固たる反対を表明しろ。
 人格、識見ともに優れた人間が立候補するのが国連事務総長である。 オイオイ、潘基文よ、韓国人よ、冗談だろと言いたい。 またもや、身の程しらずの韓国人のハッタリである。 ES細胞事件と本質が同じである。 実力もないくせに、背伸びをし、見栄と虚栄をはる韓国文化が生み出したハッタリ劇である。
 韓国文化を一言でいうと 「ハッタリ」 であると命名している。 ハッタリ文化である。 実力もないくせに、日本の技術のパクリで、電機、自動車、造船、鉄鋼と、ことごとく日本を真似してきた。 そして、自国の産業は徹底的に保護してきた。 韓国に日本製品が少ないのは日本一国を対象とした保護政策が長年続いたせいである。 不公正で卑劣な、まことにひどい産業保護制度であった。
 そして、現在、実力をつけて、世界で日本製品を駆逐しようとしている。 ことごとく日本製品をターゲットにしている。 こういうところが、まことに卑劣な国家・民族である。 映画もまったく同じである。 韓国映画を保護して、外国映画と日本映画を長年制限している。 それで韓流ブームだと。 冗談は顔だけにしろといいたい。 韓国人よ。 あまりにもジコチュー民族、卑劣な民族ではないか。 自分達の行動に対する反省のかけらもない。 反省というコトバすら辞書にない。 卑劣、卑怯というコトバは韓国では死語だろう。 これが朝鮮民族の歴史的なサガというものである。


歴史的にレベルの低い国連事務総長のなかでも際立って無能。 核拡散の脅威や難民危機にも関心を示さない潘のおかげで、国連はあってもなくても関係ない存在に堕ちた。

 見た目にはきわめて重要なポストでありながら、歴代の国連事務総長はどちらかと言うと大した実績を上げてこなかった。

 アメリカの国連大使だったダニエル・パトリック・モイニハンは、自身の回顧録 「危険な場所」 のなかで、70年代に事務総長を務めたオーストリア人のクルト・ワルトハイムをこう評している。 彼は 「郵便局」 のようだった。 「やや古臭いが、オーストリア・ハンガリー風にそこそこ効率的な経営がされていた。 誰かと向き合うと、世間話をしながら心のなかでは郵便の仕分けをしているような男だ」

 ブトロス・ブトロス・ガリ元事務総長はどうか。 90年代のボスニア・ヘルツェゴビナ紛争でセルビア人勢力が破壊の限りを尽くしているとき、彼は傲慢さと無責任さを発揮。 クリントン米政権は、ガリの再選に拒否権を発動した。 コフィ・アナン前事務総長は、息子のコジョがイラクでの国連石油・食料交換計画で不正報酬を得ていたことが発覚して評価を下げた。

 だがこれだけ情けない前任者たちと比べても、今の潘基文バン・キムン事務総長の無能ぶりは際立っている。 韓国外交通商部長官( 外相 )から現職に転じた後の2年半の間に、何かとんでもない失敗を犯したというわけではない。

 だがグローバルな指導力が切実に必要とされ、地球温暖化や国際テロ、60年ぶりの金融危機への対応が求められているときに、潘は世界中で名誉学位を収集して歩き見事なまでに何も記憶に残らない声明を発表し、事務総長として影響力を発揮できたかもしれない貴重な機会を無駄にすることに費やしている。

 彼は、行き当たりばったりに世界のあちこちを旅するいわば 「偶然の旅行者」 になった。 遊び半分の事務総長だ。




 核拡散防止やアフガニスタン復興に貢献するため、大胆な演説で国際世論の支持を呼びかけるわけでもない人権の擁護者として活躍するどころか、難民を助けようともしない

 例によって名誉学位を受けるため4月にマルタを訪問したときは、マルタがアフリカからの不法移民を船でイタリアに送り出している問題について聞かれたが、答えは逃げ腰だった 「介入する立場にない」

 スリランカ内戦で多くのタミル人が 「人間の盾」 として反政府組織に海岸沿いに連行されても、潘とその顧問たちはニューヨークの国連本部で手をこまねくだけで、やっと現地に赴いたのは内戦が終わってからだ

 彼の指揮の下、国連は単に役立たない組織になっただけでなく、あってもなくてもほとんど関係ない存在になった。

 潘の欠陥は、彼が韓国の外交官として働いた数十年を振り返っても明らかだ。 当時のあだ名 「官僚中の官僚」 が、その欠陥をよく物語っている。

 潘にとって幸運なことに、そして世界にとっては不運なことに、徹底して反米的なアナン前事務総長に手こずった後、アメリカのブッシュ前政権は官僚タイプを求めていた。 アジアから国連事務総長を選ぶ順番が回ってくると、ブッシュ政権のコンドリーザ・ライス前国務長官は、潘を当選させることを自らの使命と心得た。

 だが外部の専門家には、潘は不評だった。 ジャーナリストのジェームズ・トラウブは、著書 「善意」 のなかで、事務総長選の最中の潘がニューヨークのシンクタンク、外交評議会で行った演説を回想している。 「退屈な演説と意味のわからない下手な英語のせいで、ついうたた寝をしてしまった」




 眠気をもよおす潘効果は、事務総長としても発揮された。 ある国連ウォッチャーは私に、潘は有名な哲学問答にある 「誰も見ていないところで倒れた木」 のようだと語った。 誰も聞く者がいないなら、木は倒れる音を発しなかったのと同じだが、潘の場合も同様に、何も言っていないのに等しいというわけだ。

 オフィスの壁にサムスン電子の薄型テレビを並べ、上級顧問に韓国人の仲間たちを選ぶなど、韓国経済の利益を図ったという点を除けば、彼の足跡はほとんど無視できるほどでしかない。

 潘でさえ、自分にどれほど存在感がないか気づいているようだ。 08年8月、イタリアのトリノで国連幹部を相手に潘は、国連内に蔓延する官僚的な無気力症を克服することの難しさを嘆き、最後は格言を引用して敗北を認めた。 「私は自ら範を示して指揮しようとしたが、誰もついてこなかった」

 国連事務総長はうまくいけば、世界の良心を刺激して変化のための真の触媒になれるはずだ。 たとえば50年代に事務総長を務めたダグ・ハマーショルドは、ニュース価値が高くしかもしばしば危険な使命を担うことで、国連の役割を拡大しようとした。

 ハマーショルドは毛沢東政権下の中国指導者たちと会い、朝鮮戦争の間に捕虜になった15人のアメリカ人を解放させ、非植民地化の過程のコンゴが内戦に陥るのを防ぐため数度にわたって現地を訪れた。

 80年代に事務総長を務めた ハビエル・ペレス・デクヤエルは、フォークランド紛争でアルゼンチンとイギリスの調停役を務めたことや南アフリカが実効支配していたナミビアの独立を支援した ことで称賛を浴びた。

 今までのところ、潘にそうした実績はない。 まるで、彼が名を上げるのに足るだけの危機が今の世界には存在しないかのようだ。 スリランカ、スーダン、中東と出番はいくらでもあるのだが、こうした国や地域に影響を及ぼそうとする気配もない。 そんな気があるかどうかさえ怪しいものだ。





( 2007.10.24 )




 米紙ワシントンポスト( WP )の電子版は21日、潘基文パン・キムン国連事務総長が就任して以降、国連内部では潘総長の 「韓国への偏愛」 を不満がる声が高まっている、と報じた。 また、潘総長が最近、崔英鎮チェ・ヨンジン前国連大使をコートジボワール特使に指名したことと共に、国連の職員・外交官が 「潘総長が母国の利益を優先している」 とし不満を示している、と伝えた。

 国連高官を務めたレバノン国籍のサンバル氏は 「秘書室では韓国人の起用について様々な意見が出ている」 とし 「韓国人により重要な決定が下されているとの印象を受けている」 と述べた。 WPは、その根拠に、潘総長が就任した後、韓国人職員が増えすぎたと批判する人の発言を紹介した。前任の事務総長らも、母国の外交官を国連に連れてきたものの、潘総長は就任以降、韓国人職員を20%も増やしたとのこと。

 また、批判論者らは、国連のナンバー2とされる金垣洙キム・ウォンス総長特別補佐役、韓昇洙ハン・スンス国連気候変動特使など管理部門・中間級以上に韓国人が布陣し、既存の指揮システムが揺れている、とした。
 潘総長と側近は 「韓国への偏愛」 について 「人種主義的偏見による誤った見方」 との立場を取っている。

 今回特使に任命された崔前国連大使をはじめすべての韓国人職員は、十分役割を果たせる有能な人々だとのこと。 潘総長は先月、ある会見で 「非常に不当である。 不当かつ不当だ」 と3回も強調し 「意図的に私を韓国と切り離そうとしている」 と釈明したりもした。 WPも、国連内部で韓国の位相がこれまで過小評価されていたとの点も紹介している。

 韓国が国連の11番目の財政支援国なのに、潘総長が就任する6ヵ月前まで国連内の韓国人は54人にすぎなかった。 半面、財政支援度の低いフィリピン出身は759人。 潘総長が就任した後急増したものの、66人に増えただけだ。 WPは、一方では 「批判が嫉妬にすぎない」 との見方もあるとし、グレッグ元駐韓米大使のコメントを伝えた。 同氏は 「潘総長がよく知っていて有能な人を連れてくるなら、国連にプラスになるだろう」 と述べた。

 まあ、韓国人ですからね ……。
 こうならないと思ってた人って少なかったんじゃないですか?
 しかし、何処の誰に対しても批判批難を受けたら 「人種的偏見」 ( 差別ニダ! )と言い返すあたりを見ても ……。
 でも言われても懲りないだろうなぁ~。
 こいつらって、 「血縁とか民族とかの外側」 は全て敵意と反感を持った獣人のうろつく荒野だと勝手に決め付けてるからな。
 そう言うのを俗世間では偏執狂的妄想と言うのだけど、中華文明圏の奴隷を1000年間も続けた朝鮮民族だからね。
 中国人の抱く、深刻かつ気味悪い異民族への敵意と反感と恐怖と憎悪をキチンと継承しているんですね。( 政治家が特に …… )
 悪い所だけ真似ていると言う事だ。( 両斑ってのもこんなんだったんだろうな …… )
 コイツらには町内会の役だって仕切らせちゃいけないのにね ……。




( 2009.08.20 )

 使




 「不明確でカリスマ性に欠ける」 「かんしゃく持ちで周囲の手に負えない」 ―― 潘基文国連事務総長をノルウェーの外交官が痛烈に批判した本国政府あて公電の全文を地元紙がスクープし、波紋が広がっている。 これまでも欧米メディアの厳しい批判にさらされてきた潘氏だが、初代事務総長を出した国からの 「ダメ出し」 はさらに痛手となりそうだ。

 公電は、モナ・ユール次席国連大使の名前入り。 19日付のノルウェー紙 「アフテンポステン」 が報じた。

 民主化指導者アウン・サン・スー・チーさんとの面会すらかなわなかった7月の事務総長のミャンマー( ビルマ )訪問を 「指導力を見せようともがく事務総長を象徴する成果のなさ」 と断じ、スリランカ情勢をめぐっても 「非力な傍観者」 でしかなかったと指摘。 核軍縮分野での存在感の無さや、金融危機での無策ぶりを挙げ、オバマ米政権内で 「1期だけの事務総長」 と呼ばれている、と記している。

 同紙の取材を受けたストーレ外相は、あわてて潘氏を 「勤勉家」 などと弁護したが、電報の存在については否定しなかった。

 ユール次席大使は93年の中東和平オスロ合意締結に尽力した実力者。 夫のラーセン氏は潘事務総長の下でレバノン問題特使を務めている。


 パン・ギムンなんて、あの ノ・ムヒョン時代の外相 ですよ。
 まともな人材であるわけがないでしょうに。
 あのアホそのものの ノ・ムヒョン政権 の矢面に立たされてた日本が、事務総長の選挙の際に、なんで強硬に反対したかを考えれば当然でしょう。

 簡単に言えば、こういう人間ですよ。

 「欧州議会も靖国参拝認めない」 潘基文長官が反論( 聯合ニュース )
   ↓
 「欧州議会も靖国参拝認めない」 との韓国外相発言は 「事実とは違う」 ( 世界日報 )

 いわば、典型的な韓国人。
 こんなのを国連事務総長にしちゃったんだから、もうどっしょもない。 どうにもならないというべきか。
( 2005.12.02 聯合ニュース )
「欧州議会も靖国参拝認めない」 潘基文長官が反論
 外交通商部の潘基文長官は1日、日本の小泉純一郎首相の靖国神社参拝について 「欧州議会の議員らも理解できず認めがたいとの反応を見せた」 と述べた。

 ベルギーを訪問中の潘長官は欧州議会朝鮮半島議員外交団との懇談会で 「第2次世界大戦参戦国として日本軍の犠牲になった経験を持つ欧州の国民の視点から見ると、第2次大戦の戦犯らが合祀されている靖国神社参拝は受け入れられないとの意見が多かった」 と紹介した。 こうした指摘は、 「靖国神社の話をするのは韓国と中国だけ」 とした麻生太郎外相の発言を反証するもので注目される。


( 2005.12.06 世界日報 )
「欧州議会も靖国参拝認めない」 との韓国外相発言は 「事実とは違う」
 欧州議会朝鮮半島議員外交団のウルズラ・シュテンゼル議員は5日、本紙の電話取材の応じ、 「欧州議会も小泉首相の靖国神社参拝を批判した」 という潘基文・韓国外交通商相の発言について、 「韓国の潘外相との会談は非公式な性格のものだった。 日本首相の靖国神社参拝が議題であったわけでもない。 1人の記者が質問したので、欧州議員の誰かが答えただけに過ぎない。 欧州議会が小泉首相の靖国神社訪問を正式に批判したという発言は過剰な表現であり、事実とは異なっている」 と述べた。

( 2009.09.01 )

 

 潘事務総長は31日、自身のカリスマ不足を指摘する報告書を本国政府に送ったノルウェーのモナ・ユール次席国連大使の故郷であるオスロを訪問した席で、 「わたしも自分なりのカリスマとリーダーシップスタイルを持っている」 と述べた。 個人的には批判されると気分が良くないということを認めるが、自分は常に事務総長としての役割と業務遂行を向上させる方向を模索していると反論した。

 特に、国連では各国の職員が働いている点を挙げながら、 「われわれは互いの文化と伝統、リーダースタイルを尊重する必要があり、多様な状況は多様なリーダーシップスタイルとカリスマを求めている」 と強調した。


 リーダーシップも、カリスマもなくてもなんも困らない。
 必要なのは実行力だけ、結果だけ。
 政治には 「よくやった」 とか 「志はよかった」 はないのだよ。
 独裁政権にお墨付きとして使われるような写真を撮られるくらいならいないほうがマシ。
 これは日本の民主党にもいえることだけどね。
 あと皇室外交に関しても。




( 2009.12.11 )
退


 5年の任期は後半に入った。 だが、功績を強調する本人に浴びせられるのは口さがない批判。 なぜ、酷評されるのか。

 「終わりの始まり。 再選は無理だ」。 国連トップの潘基文事務総長がミャンマーから出国した7月初旬、ある国連幹部はそう吐き捨てた。

 潘氏は6月末で5年の任期を折り返したばかりだが、その中間評価は決して芳しいものではない。 軍事政権が民主化勢力の弾圧を続けるミャンマーを訪れながら、刑務所に移送された民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさんと面会すらできなかったことで、評価は一段と下がった。 先の国連幹部は、潘体制の 「レームダック化」 が進み、再選が当たり前の事務総長職から一期目終了と同時に退任せざるを得なくなるだろうと予測していた。

 潘氏は5月のスリランカ訪問でも、内戦の勝利を誇る同国政府の宣伝に利用されたと非難を受けた。 難民キャンプへの部外者立ち入りをかたくなに拒んできたスリランカ政府は、避難民に対する人道支援の必要を強調する潘氏を最初の 「客人」 として迎え入れたからだ。 人権団体などは、事態が終息してから行動したのでは 「遅すぎる」 と糾弾した。

 潘氏の一連の外遊は、いずれも火中の栗を拾う旅だった。 特にミャンマー行きについては、国連政治局が、現状では大きな成果を見込めないため 「控えるべきだ」 と勧告していたという。 にもかかわらず、潘氏は 「悩みに悩んだ末」 ( 国連当局者 )訪問を決めた。 一体なぜか。




 任期の折り返しに合わせ、潘氏の仕事ぶりに関する記事が米欧誌に相次いで掲載された。 米国際情報誌 『フォーリン・ポリシー』 は潘氏について 「世界中で名誉学位を収集して歩き、記憶に残らない声明を発表し続けている」 と酷評、 「国連は役に立たない組織になった」 と切り捨てた。 英誌 『エコノミスト』 も同氏の組織管理・調整能力の不足を指摘した。

 口さがない批判を浴びた潘氏が泰然自若としていられたはずがない。 スリランカにせよ、ミャンマーにせよ、国際世論は事務総長の訪問を促していた。 潘氏がここで得点を挙げなければとの焦りを抱いたとしても不思議はない。

 実は、 「反・潘基文」 の空気は2007年の就任後から膨らみ続けている。 国連加盟国の中では、安全保障理事会の常任理事国として事務総長選出に関し拒否権を持つ英仏両国にその傾向が顕著だ。 ある国連筋は、潘氏の再選阻止に向け英仏が昨年以降 「外堀を埋める議論を始めた」 と話す。

 具体的には、潘氏の後釜として引き続きアジアから候補を募るべきかどうか、その場合は誰か、といった論争だ。 先の国連筋は、当時の英国の意中の人物としてスリン元タイ外相の名前を挙げた。 今年4月に女性で初めて国連開発計画( UNDP )総裁に就任したクラーク前ニュージーランド首相が次期総長の座を狙っているとの観測も浮上している。



◆ 世界中で名誉学位を収集して歩き、見事なまでに何も記憶に残らない声明を発表し、事務総長として影響力を発揮できたかもしれない貴重な機会を無駄にすることに費やしている。
◆ 国連を無意味な組織にした。
◆ 不明確でカリスマ性に欠ける。
◆ かんしゃく持ちで周囲の手に負えない。
◆ 勇気がなく、魅力に欠け、無能。
◆ 人権侵害を繰り返す国々に対して、国際的な地位がそれほどでもない国々に対しては、強い批判を口にするが、中国のような大国に対しては何もしない。
◆ オフィスの壁にサムスン電子の薄型テレビを並べ、上級顧問に韓国人の仲間たちを選ぶなど、韓国経済の利益を図ったという点を除けば、彼の足跡はほとんど無視できるほどでしかない。
 日本は 「勝ち馬に乗り遅れた」 とかなんとか言われますが、積極的支持を打ち出さなくてむしろ正解。
 なにしろ、ノ・ムヒョン政権 の外務大臣ですよ。
 田中真紀子よりもダメってことですからね。




( 2010.07.21 )
退

 国連内部査察室トップの事務次長が、潘基文事務総長を 「彼の行動は嘆かわしいだけでなく厳しく非難されるべきだ」 などと批判して退任したことが20日、分かった。

 スウェーデン出身のインガブリット・アレニウス前事務次長( 71 )は14日に事務総長に提出した50ページにわたる報告書で 「国連は活動の透明性も説明義務も果たしていない」 と指弾。 「事務総局は腐敗しつつあり、戦略なき無責任な運営は、国連の改革をもたらさないどころか国連の弱体化を招いている」 などと述べた。

 内部査察室の強化を図る人事が潘事務総長の側近らに反対された ことなどから、前事務次長と事務総長側が対立していたという。

 内部査察室は国連の組織が効果的かつ透明性を保って活動しているか監査する目的で94年発足。 スウェーデン政府の会計検査院トップなどを務めたアレニウス氏は05年、事務次長に就任した。





( 2010.08.05 )

  


 国連の潘基文事務総長が監察室の人事に介入したとされる問題で、元米検察官のロバート・アップルトン氏が潘氏に不当に採用を阻まれたとして、国連不服審判所に150万ドル( 約1億3千万円 )相当の損害賠償などを求める訴えを起こしたことが4日、分かった。

 同問題では、担当の国連事務次長が退任時に潘氏批判の報告書を提出するなど、国連内部を揺るがす事態になっているが、係争事件に発展したことで潘氏側には一層の打撃となりそうだ。

 アップルトン氏は申し立てで、2008年と09年に監査室の内部調査チームのトップの選考で採用直前まで進みながら、潘氏側が選考のやり直しを指示するなどして 「本来中立であるべき監察官室の人事に政治的な介入を行った」 と主張、国連憲章や国連総会決議に違反したとしている。





( 2010.09.21 )


 潘基文国連事務総長、再選を狙って背水の陣( 中央日報 )
 歴代でもっとも無能な国連事務総長として恐れられているバン・ギムンですが、中央日報によると再選を狙っているんだそうですよ。
 やったことといえば国連の威信低下と、国連人事への介入と、サムスンのテレビを国連に導入したくらい。
 再選されたら、国連で使う車を例のヒュンダイ・ブルーオンにでもしますか?





( 2011.05.08 )
「殺害は正義」
 


 国連の潘基文事務総長が、米軍によるビンラディン容疑者殺害について 「正義が達成され、とても安心している」 と声明を出したことについて、職員から批判の声が上がっている。

 ある男性職員は 「国際人権法に照らして適法かどうか不明の段階で喜ぶのは、国際法を尊重すべき国連のリーダーとしては不適切だ」 と指摘した。

 ある女性職員は 「正義が達成された」 のくだりに驚いたという。 「正義が達成されるためには、人道に対する罪の容疑者として国際刑事裁判所で裁かれるべきだった」

 国連人権理事会で超法規的な処刑問題を担当するクリストフ・ヘインズ特別報告者は6日声明を出し、対テロ戦闘で 「殺傷力の行使は最後の手段として許される場合がある」 としながら、 「今回の作戦で( 殺害以外に )容疑者の拘束を認めていたのかの確認が極めて重要」 と指摘していた。





( 2011.05.14 )

 国連事務総長が発言


 国連の平和維持活動( PKO )をめぐり、潘基文パン・ギムン事務総長が 「市民の保護が問われる場合は、部隊の中立はあり得ない」 と安全保障理事会の理事国に説明していたことがわかった。 従来のPKOは 「中立性の順守」 を掲げ、日本のPKO参加5原則でも 「中立的立場の厳守」 を定めており、今後議論を呼びそうだ。

 複数の国連外交筋が明らかにした。 発言のきっかけは、大統領選をめぐる混乱が続いていたコートジボワールで、大統領職に居座るバグボ氏派の拠点をPKO部隊が先月4日に攻撃したこと。 安保理理事国のロシアや南アフリカが 「PKOは公平・中立の義務がある」 と反発したため、4月末にPKOのあり方をめぐり、安保理の15理事国の代表と潘氏で非公式の協議が開かれたという。

 その協議で潘氏は、コートジボワールでのPKO部隊によるバグボ派拠点の攻撃は、あくまで市民の保護と部隊の自衛のためだったと述べて正当化し、 「国連の平和維持活動は公平・公正の立場に立つが、常に中立であることはあり得ない」 と強調したという。

 従来のPKOでは、展開する前提として 「紛争当事者の合意」 とともに 「中立性の順守」 を掲げてきた。 潘氏の発言は、今後のPKOでは国連が 「市民の保護」 の観点から人権侵害をしていると見なした相手に対しては、直接的な軍事行動を取ることもあり得ると踏み込んだものだと、協議の出席者らは受け止めた。

 発言に対して、複数の安保理理事国が国家主権の尊重や内政不干渉を理由に反発。 ナイジェリアとフランスは 「人権侵害を防ぐために、強制措置を取ることはやむを得ない」 と理解を示したという。

 日本では、 「中立的立場の厳守」 などの参加5原則を維持したまま、潘氏の下でのPKOに参加できるかが問題視される可能性がある。 ある外交筋は 「PKOは今後、国連主導の武力行使につながる可能性が出てきた。 日本政府も自衛隊をPKOに派遣するには、市民の保護の最優先など国民に説明できる一貫した論理を打ち出さなければならないだろう」 と指摘した。





( 2011.06.07 )

  



アフォ~の民主党は何を考えとるんじゃい!
 韓国の権益拡大のために国連で大活躍している潘基文事務総長の任期が年末で切れるが、ずうずうしくも2期目( 任期5年 )に向け再選出馬を表明した。 対抗馬は出ないと思われ再選が確実視されている。

 国連事務総長は安保理の推薦に基づき、加盟192ヵ国が国連総会で選出するが、実質的には第二次世界大戦の戦勝国である安保理常任理事5ヵ国で決定され、その決定は安保理15ヵ国と総会で無条件に承認される。

 潘基文事務総長は日本海を東海とウソの呼称変更問題や、竹島侵略の既成事実化など、韓国政府の走狗として国際舞台で大活躍している人物だ。

 日本政府は、侵略者韓国人事務総長では国連分担金の拠出は出来ないと拒否し、竹島侵略への抗議を表明すべきである。





( 2011.06.19 )

 


 パン・ギムンの再選がほぼ決まったそうです。
 歴代国連事務総長の中でもっとも無能、もっとも存在感なし、世界でもっとも危険な韓国人と謳われたその手腕で見事なまでに国連の威信を低下させ、サムスン製品を国連に溢れさせることには成功したわけですが。
 自分ではカリスマ性もリーダーシップもあると主張していたのですけどね。

 いやぁ、この5年で国連って影も形もなくなりましたよ。 見事なまでに。
 とりあえず放置しておこうくらいの存在になってしまって、そんなところの事務総長なら誰だっていいだろうていどの扱いになってしまったという。
 日本は最後までパン・ギムンに対して投票しなかったとされていましたが、それが正しい行いであったことが証明されてしまいました。
 この5年で一番ひどかったのはミャンマーに電撃訪問してアウンサン・スーチーに会おうとして、なにもできなかったという体たらくかなぁ …… アレは本当にひどかった。 国連の人事に介入っていうのもしょうもなかったなぁ。
 …… なんかうちの中ではすでに故人の業績を語っているかのようなレベルになっています。

 20年後くらいに国連史というものを振り返ったときに 「あれがターニングポイントだったよなぁ ……」 と語られる存在になるのは間違いないところでしょう。





( 2011.06.29 )


 国連事務総長に潘基文の続投が決定した。 安全保障委員会の推薦、対立候補なしでは、全会一致の再選も当然かもしれない。 しかし、これまで、国連内外から 「無能」、 「縁故主義」、 「早く止めさせるべき」 とまで批判されていた人間が、一転、5年間もこの重職を歴任することになったのはなぜか。

 てがかりは米国連大使スーザン・ライスの発言にある。 彼は、中東における民主主義的変化や、アイボリーコーストの元指導者( Laurent Gbagbo )追放にバンが貢献したなどと讃え、こう述べている。 「バン事務総長は、国連のテントに身を寄せる難民、国連のプログラムのもとでワクチンを受ける子供たち、国連の行動によって命を助けられた無辜の民の、声なき声に耳を傾けるリーダーです」

 よく言うよ。 彼の下で採択された国連決議を口実に、米・NATOはりビアに一方的、国際法違反の攻撃をかけ、次はシリア、イエメンにも軍事侵攻がせまっている。
 アイボリーコースやスーダンもとっくに内戦状態にあるし、やられた方にしてみれば、バンはずるがしこい戦争代理人なのだ。

 この 「黒を白と言う」 発言で明らかなように、バンの行動はぴったり、米の利害に即している。 アメリカの 「戦略国際研究センター」 の一文、 「なぜバンキブンはアメリカにいいのか」 を見ると、バンの登場そのものが米のシナリオだったと思わざるを得ない。
質問:バン・キブンの再選がアメリカの外交と安全保障にいいのはなぜですか?
回答:アメリカにすれば、彼は特に望ましい事務総長です。 個人的経験にもとづく、地球規模の問題への彼の見解は、米の外交政策と完全に一致しています。 彼は事務総長になる以前の経験によって、今後おきてくるに違いない難しい問題、すなわち朝鮮半島と 「アラブの春」 をとりあつかうことができる資格があるのです。
 意味深な言い回しだけど、それでも彼がアメリカの指図通り動いてきたこと、これからも言いなりだろうってことがわかる。 それに、上の文から、彼が事務総長でいる間に、朝鮮半島でことが起きる可能性が高い。 無能な人は戦火の拡大に力を貸す( 利用される )が、決してそれを止める能力はないのだ。





◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


( 2013.08.26 )


 韓国を訪問中の国連の潘基文事務総長は26日、ソウルの韓国外務省で記者会見し、歴史認識問題をめぐり日本と中韓との対立が深刻化していることについて 「日本政府と政治指導者は自らを深く顧みて、国際的な未来を見通すビジョンを持つことが必要だ」 と述べ、日本政府に注文を付けた。

 具体的な点には言及しなかったが 「侵略の定義は定まっていない」 とした安倍晋三首相の発言などを念頭に置いているとみられる。 国家間が対立する問題で、国連事務総長が一方の態度に問題があるとの認識を強い表現で示すのは異例だ。

 潘氏は、歴史認識を正しく持つことが未来志向的な隣国同士の友好関係につながるとの認識を示しながら、日本政府を名指しして態度変化を促した。 潘氏は韓国の外交通商相などを務めた。



( 2013.08.26 フジテレビ系( FNN ))

  

 国連の潘基文パン・ギムン事務総長は、韓国で行った会見で、安倍政権の憲法改正の動きや歴史認識を批判する趣旨の発言をした。 26日午前、韓国外務省で会見した潘氏は、記者から 「日本政府が憲法改正の動きを見せ、周辺諸国が憂慮していることに対する国連の立場」 を質問され、 「日本政府の政治指導者は、とても深い省察と国際的な未来を見通すビジョンが必要だ」 と述べた。
 潘氏は、この前段の発言でも、安倍政権の歴史認識を念頭に、 「正しい歴史認識を持ってこそ、ほかの国々からも尊敬と信頼を受けるのではないか」 と、日本政府を批判した。
 今回の発言については、 「国連事務総長として個別の問題に深く介入するのは望ましくないが」 とも話しており、母国の韓国で、国連事務総長の立場で日本政府を非難した発言は波紋を呼ぶとみられる。



( 2013.08.26 )


 韓国を訪問している国連の潘基文事務総長は26日、ソウルの韓国外務省で記者会見し、安倍政権の歴史認識や憲法改正の動きに関連して 「日本の政治指導者は極めて深く自らを省みて、国際的な未来を見通すビジョンが必要だ」 と述べ、日本政府を非難した。

 人道問題を除いて国家間で対立している問題について、国連事務総長が一方に否定的な見解を示すのは異例だ。 韓国人の潘氏が韓国の立場に立ったことは、国連事務総長としての中立性を欠く行為で波紋を呼ぶことも予想される。

 潘氏の発言は、 「北東アジアの国々が憂慮している日本政府の平和憲法改正の動きに対する国連の立場」 を尋ねた記者に答えるさいに述べたもの。

 これに先立ち、歴史認識や領土問題に関連した質問に対しても、潘氏は安倍政権を念頭に 「正しい歴史認識を持ってこそ、他の国々から尊敬と信頼を受けられるのではないか」 と批判した。

 潘氏は、日中韓の間で緊張関係が続いていることについて、 「国連事務総長として深く遺憾に思う」 とした上で、 「北東アジアの指導者は自国だけでなく、地域やアジア全体、世界的な共存共栄の発展のために何ができるのかという、より広い視野を持つことが必要だ」 と述べた。



( 2013.08.27 )
調

 国連の潘基文パン・ギムン事務総長が歴史認識で日本に反省を求めた問題を受け、日本政府は 「中立を守るべき立場の事務総長の発言として適切か確認したい」 ( 外務省幹部 )として、在ソウル日本大使館などを通じ、事実関係の調査に乗り出した。

 国連憲章100条には、 「事務総長および職員は、この機構( 国連 )に対してのみ責任を負う国際的職員としての地位を損ずるいかなる行動も慎まなければならない」 と規定している。

 外務省は潘氏の記者会見の発言録を取り寄せて精査。 政府筋は 「強い口調で日本の非のみに言及しており、明らかに中韓寄りの発言だ。 中立性を求めた100条に違反する恐れもある」 と不快感を示している。

 政府は国連に対し、潘氏の発言の意図を問い合わせる方針だ。 「国際社会に誤解を与えかねない」 ( 外務省幹部 )として、9月の国連総会などの場で、日本の立場も説明する意向だ。



( 2013.08.28 )


 これが国連事務総長の発言かと耳を疑う。

 韓国出身の潘基文事務総長がソウルでの記者会見で、安倍晋三政権の歴史認識を批判した。

 事務総長は国家間で対立する問題では中立の立場でなければならない。 菅義偉官房長官がその発言に 「疑問を感じる」 と不快感を示したのは当然だ。 潘氏にその真意をただし、納得いく説明を求めてほしい。

 潘氏は会見で、 「北東アジアの国々が憂慮している日本政府の平和憲法改正の動きに対する 国連の立場」 を問われ、 「日本の政治指導者は極めて深く自らを省みて、国際的な未来を見通すビジョンが必要だ」 と注文を付けた。

 歴史認識や領土問題に関した質問には、日本と中韓との緊張関係に 「事務総長として遺憾」 を表したうえで、 「正しい歴史認識を持ってこそ他の国々から尊敬と信頼を受けられるのではないか」 と事実上、安倍政権を批判した。

 潘氏の発言は、歴史認識を絡めて対日批判を強める韓国や中国の肩を持つものであり、到底受け入れられない。 特に、日本の憲法改正問題への批判的な言及は、内政干渉まがいともいえる。

 国連憲章100条は、事務総長と職員に、いかなる政府、国連以外の当局の指示を仰ぐことも受けることもしてはならないとし、中立性、公平性を求めている。

 事務総長は、平和と安全を脅かす問題について安保理に注意を喚起し、時に国際紛争の調停役をも担う。 対立する問題などで一方に偏していると疑われることなどあってはならないのである。 国連の 「顔」 として注目され、国際世論への影響も小さくない。

 潘氏は、盧武鉉政権の外交通商相を経て、2007年1月に国連事務総長となり、現在は2期目に当たる。

 事務総長として適切な発言かどうかは、当然わきまえているはずだし、またそうでなければならない。 古巣の外務省での会見とあって、つい口が緩んで身びいきになった面があったとしても、それは許されるものではない。

 菅氏は 「事務総長の真意を確認して日本の立場を国連などで説明していきたい」 と述べた。

 日本政府に必要なのは、慰安婦問題で 「日本が強制連行した」 などといった誤解をただしていくことだ。 まずは9月の国連総会をそうした場として活用したい。



( 2013.08.28 )


 国連の潘基文パン・ギムン事務総長が韓国での記者会見で、 「日本の政治指導者は極めて深く自らを省みて、国際的な未来を見通すビジョンが必要だ」 と述べたことが問題となっています。 歴史認識などをめぐる日韓両国の対立がある中で、中立性が求められる事務総長の発言としては到底納得できるものではありません。

 潘氏はこれまでも中立性と事務総長としての資質に疑問符がつく言動が指摘されてきました。 やはり潘氏が韓国人だから韓国の味方をしている。 そう思われてもしかたないでしょう。

 歴史的事実を無視した最近の韓国における常軌を逸した反日姿勢を見ると、 「国際的な未来を見通すビジョンが必要」 なのは、むしろ韓国の方なのではないか。 韓国の政治指導者こそ冷静になって、 「極めて深く自らを省みて」 ほしいものです。



( 2013.08.30 )


 まあ、これぐらい面の皮が厚くないと、偉くなれないのかもしれません。

 潘基文国連事務総長は、例の発言について 「日本で誤解があり残念だ」 と釈明しました。

 例の発言とは、歴史認識問題で 「日本政府と政治指導者は極めて深く自らを省みて、国際的な未来を見通すビジョンが必要だ」 と露骨に韓国の肩を持ったあの発言です。

 さすがにまずいと思ったのでしょうが、 「誤解」 とはあいた口が塞がりません。

 こんな常識のない人が、国際問題で何を言おうと説得力がないのは致し方ないでしょう。

 シリア内戦が泥沼化し、死傷者がどんどん増えている責任の一端は、手をこまねいているだけの国連にあります。 事務総長が来日する機会があれば、国連での立派な活躍ぶりと歴史認識をじっくりと伺いたいモノです。



( 2013.12.06 )
 

 韓国が誇る潘基文パン・ギムン国連事務総長だが、実際は 「歴代最悪」 の烙印を押されている。 今年9月、米ニューヨークタイムズ紙に 「潘基文は一体どこにいるのか」 と題したコラムが掲載された。 内容はシリア内戦などの国際問題への国連と潘総長の対応を酷評するものだった。
《国連史における最悪の事務総長というレッテルをはられてしまった。 “無力な傍観者” “どこにもいない男” というありがたくない形容も枚挙にいとまがない》

《潘基文事務総長も国連もシリア国内の大虐殺を止めることに関しては全く無力だった》
 非常に辛辣だが、実は潘総長への批判が起こったのはここ最近の話ではない。

 2009年にはノルウェー国連大使が潘総長を 「やる気と学ぶ意欲に欠けているせいで、多くの交渉で影響力を発揮できていない」 と批判している文書が流出。 2010年には国連内部監査部のトップが退任するにあたり、潘総長に 「あなたの行為は嘆かわしいばかりか、真剣に非難されるべき」 「国連事務局は腐敗の道をたどっている」 と50枚に及ぶ抗議文書を送りつけている。

 国連外交に詳しい民間シンクタンク・独立総合研究所所長の青山繁晴氏が国連内で囁かれる潘総長の人物評を語る。
「自分のキャリアに傷をつけたくないために、対応を誤ったと国連の責任が問われているハイチのコレラウイルス問題などにはほとんど取り組んでいませんし、人事面でも、韓国人を大量に採用して幹部を固めています。 最近になって始めた対日批判も、次期韓国大統領を狙ってのものと不評を買っています」
 もはや “誇れない” 国連事務総長となっていた。



( 2013.12.31 )


 韓国紙、ソウル新聞は元日付の早版で、2017年12月の次期韓国大統領選候補者として期待される人物をたずねた世論調査で、国連の潘基文事務総長が19.7%と最も多い支持を集めたと報じた。

 潘氏は元韓国外交通商相。 07年1月に事務総長に就任し、16年12月に2期目の任期が終わる。

 潘氏は13年8月にソウルでの記者会見で、歴史問題に絡み 「日本政府と政治指導者は非常に深く自らを省みて、国際的な未来を見通すビジョンが必要だ」 と述べ、安倍政権に注文を付けた。 人道問題を除き加盟国同士が対立する問題で、事務総長が一方を批判するのは異例で、大統領選出馬を意識した発言ではないかとの臆測も出た。

 支持率の2位は12年の大統領選で無党派旋風を起こした安哲秀国会議員の12.2%。 3位は同選挙で朴槿恵候補( 現大統領 )に惜敗した野党民主党の文在寅議員だった。

     



( 2015.09.04 )

 


 中国が開催した抗日戦争勝利記念の軍事パレードは、国連の潘基文パン・ギムン事務総長も参観した。 中国が東・南シナ海などで軍事的覇権を強めるなか、 「国連の中立性を失う」 との批判もあったが、韓国の次期大統領選に向けた布石のようだ。 ただ、中国側の扱いは悪く、 “戦争容疑者” との同席をめぐり 「大恥」 をかく結果となった。
  「非常に素晴らしかった。 中国人民の平和を守ろうとの願いが十分に示されていた」
 潘氏は軍事パレード参観後の3日午後、中国の習近平国家主席と人民大会堂で会談し、こう絶賛したという。 世界の 「平和及び安全の維持」 を任務とする事務総長が、一党独裁国家による、周辺諸国を威圧する兵器や装備を見せられて発する言葉とは思えない。

 米メディアに 「歴代最悪の事務総長」 との烙印らくいんを押されている潘氏が、批判覚悟で軍事パレードを参観したのは、2017年の韓国大統領選を見据えたものとされる。 かつての宗主国・中国に恩を売り、韓国国内には 「反日」 の姿勢を示そうとしたのだろう。

 だが、そんな潘氏に与えられた天安門楼上の位置は習氏の右側5番目。 カザフスタン、ウズベキスタン両大統領よりも端だった。

 バツの悪いことに、参観者の中には、スーダン西部ダルフールでの大量虐殺に関連し、国際刑事裁判所( ICC )が 「人道に対する犯罪及び戦争犯罪」 の容疑で逮捕状を出している、同国のバシル大統領もいた。

 潘氏は何と、国連加盟国に対し、バシル氏の逮捕状執行に向けた手続きを取るように要請した張本人なのだ。 中国はICC非加盟ながら、国連の常任理事国である。

 ところが、習氏は、バシル氏を 「中国人民の古くからの友人だ」 として大歓迎した。 国連事務総長の要請を、本人の目前で黙殺したのだ。 国連トップの権威は、 「歴代最悪」 といわれる潘氏によって、さらに、ないがしろにされた。





( 2015.09.10 )

   


 ソ連崩壊で多くの国に自由が甦った1989年、天安門広場では国連の象徴である自由と人権を弾圧する流血の惨事が起きていた。

 潘基文国連事務総長は、その広場で開催される 「抗日勝利式典」 に出席して学生たちを踏みつぶした戦車を閲兵すると言う。

 反自由、反人権に加えて反日の色彩が濃いこの式典へ参加を決めた潘基文国連事務総長の、日本での評判はすこぶる悪い。

 しかし、2006年に潘基文氏が国連事務総長に選出された当時の日本では、麻生外相が 「我々もアジアとしても大変誇らしい」 と称賛する一方、日本の外交当局も “外交のプロ” だと高く評価していた。

 この移ろいやすい日本の外交専門家の評価に比べると、欧米の潘基文氏への論評は一貫して厳しく、 「無能」 「縁故主義者」 「買収体質」 と言う当初の批判がそのまま定着した観がある。

 厳しい批判の先頭を切ったのが、2006年に発表された保守系有力シンクタンクの American Enterprise Institute 研究員 Alykhan Velshi 氏が発表した 「国連は、又も盗人を事務総長に選出する気か?」 ( Will the UN pick another crook? )と言うタイトルの論評であった。

 この厳しいタイトルの背景には、潘基文事務総長の前任者であったコフィ・アナン事務総長の息子が絡む国連石油食料交換プログラムの金銭スキャンダル事件や国連の巨額な無駄使いがあった事は間違いない。

 Velshi 氏の潘基文批判は、麻生外相や日本の外交当局の主観的な礼賛論とは異なり、多くの具体的事実を挙げて事務総長としての資格に疑問を投げかけたもので、潘基文氏が国連事務総長に就任して間もなく韓国の元国連大使を国連の特別代表に任命したり、主要な国連ポストに韓国人を多数起用するだけでなく、インド人の娘婿を幹部に抜擢するなど、傍目にも行き過ぎた縁故主義が目立ち、これに不満を持った国連職員組合が 「親類縁者や友人を優先する人事政策批判文書」 を採択する事態にまで発展した事からも、Velshi 氏の批判の妥当性が証明されている。

 潘基文氏の無能ぶりは殆んどのメディアが一致して指摘している事で、中には 「名誉学位の収集と誰の記憶にも残らない声明の発表に熱心」 だと嘲笑したり、 「指導力、存在感、管理・調整能力に欠けている点」 では歴代事務総長の中で最も傑出しているとまで酷評した記事もあった。

 更に又、有力な人権団体から 「人権侵害国や国際的な地位が低い国々には強く出ながら、中国のような大国には何もしない」 と、韓国式の事大主義思想を批判されたと言う報道もあった。

 2010年7月には、リベラル系の英国の大手紙ガーデイアンが 「存在不明人間( 透明人間 )潘基文国連事務総長の活動への動揺広がる」 ( Disquiet grows over performance of Ban Ki-moon, UN's 'invisible man' )と言う長文の論評を載せ、 「潘基文国連事務総長の講演会に出席したワシントンのエリートたちは、空虚な言葉をくり返す余りの内容の乏しさに、携帯のメールをチェックしたりあくびをしながら堪えていた」 と言うエピソードを引用して、潘基文事務総長は国連発足以来の歴代事務総長の中で最低の2人に入ると厳しく批判した。

 因みにこの2人とは、最悪が事務総長退任後にナチスに関与していた事が判明して多くの国から入国を拒絶されたヴァルトハイム氏で、最低( 能なし )が潘基文現事務総長の事である。

 2013年6月に入るとニューヨークタイムズに 「潘基文さん、あなたは一体どこにいるの?( Where Are You, Ban Ki-Moon?)」 と言う記事が載り 「6年半前に世界で最も脚光を浴びる職に就いた潘基文氏は、姿をくらましてしまったのかと思うほどに目立たなくなり “無力の傍観者” とか “行方不明者” とまで呼ばれる国連史上最悪の事務総長と言う評価が確立した。 その結果、2010年には有力外交評論誌から辞職を迫られた」 とも指摘された。

 この記事は更に続けて、
「潘基文氏も自分の実績が上がっていない事は認めているが、残虐行為に強力に反対する意見も出さず、残虐行為対策担当の特別代表の任命が1年も遅れるなど、決断力の欠如は酷すぎる。
 働き者で、謙虚で、少人数グループでは人柄の良さが出ると言う評判だったが、英語が苦手( 韓国外務省の評判では英語の達人と言う事になっている )な上に、意思の伝達が不器用なため、意図する事が相手に中々伝わらず、個人的な集まりでも歯車が噛み合わない事が多いと言う。
 彼の責任逃れの強さは、国連平和維持部隊が持ち込んだコレラ菌に感染して8,000人のハイチ人が死亡した事件でも、最後まで国連の責任を認めず、挙句の果てに外交特権を行使して犠牲者への保証金支払いを拒否したくらいである。
 とは言うものの、潘基文氏の前任者であるアナン前事務総長の圧倒的なカリスマと弁論に辟易した安保常任理事国が、次期総長に求めた条件が無能な人物であった事を思えば、潘基文氏は100%その期待に応えた人物であり、彼だけを責めるのは酷である」
 と強烈に皮肉っていた。

 ここではその多くを省略したが、これらの潘基文批判記事には同情的なコメントも多く引用する公正さを示しており、中には2007年に潘基文事務総長に広報担当事務次長に登用された赤阪清隆氏の 「欧米では指導者には雄弁と明確性が求められるのに対し、アジアでは潘基文事務総長のような含みの多い立ち居振る舞いが 『賢者のたしなみ』 として尊重される。 欧米の潘基文批判の根底には東西文化の衝突という側面がある」 と言う弁護や、潘基文氏が外務省の若き事務官として留学したハーバード大学行政大学院の恩師であった Joseph Nye 教授の 「突出したカリスマを持つアナン氏の後を継ぐのは容易ではないが、あの難しい安保理事会メンバー諸国との関係が上手く行っている事は、潘基文氏の貴重な才能である」 と言う擁護発言も載せている。

 記事の内容の良し悪しや好き嫌いは別として、普遍的、本質的問題に興味を持つ欧米メディアと、一過性事件に異常な興味を示す日本のメディアや知識人との見方の違いや、どちらかと言うと欧米より潘基文事務総長に近い価値観を持った日本の外交官の言動を目にするとき、これ等の違いを認識する事が国際問題を語る時に忘れてはならない要素である事を痛感した次第である。

注:記事の全体にご興味のある方は、下記のウエブを御参照願いたい。
   (1) Will the UN pick another crook?   By Alykhan Velshi
   (2) Disquiet grows over performance of Ban Ki-moon, UN's 'invisible man'   The Guardian
   (3) Where Are You, Ban Ki-Moon?   The New York Times





( 2015.12.02 )
 
  


 北京・天安門での抗日戦勝70周年記念行事( 9月3日 )に潘基文・国連事務総長が出席したことに対し、日本政府は強い遺憾の意を表明した。 大規模軍事パレードなど今回の行事が特定の国( 日本 )を非難し、かつアジアに緊張をもたらしている軍事力を誇示するきわめて政治的なものだったからだ。

 世界の平和と安定、友好・協力を追求する国連の代表としてはふさわしくない行動というわけだ。 ただ彼はすでにロシアでの対ナチ戦勝70周年行事にも出席している。 日本としては不快、不満だが、国連の最高決定機関である安保理常任理事国に中国が加わっていることもあり、彼としては止むを得なかったかもしれない。

 それでも潘基文批判は大いにしなければならない。 彼は天安門で朴槿恵大統領と並んで中国軍のパレードを観閲した。 2人の韓国人は65年前に起きた中国軍の “韓国侵略” を忘れたかのようにパレードに見入っていた。 中国軍は朝鮮戦争( 1950-53年 )で韓国を侵略したのではなかったか。

 あれだけ日本には 「謝罪と反省」 を執拗に要求し続ける韓国なのに、これまで中国に 「謝罪と反省」 を要求したという話はない。

 韓国にとって中国は侵略者だった。 北朝鮮の 〝奇襲南侵〟 に対し韓国防衛のため国連軍が派遣されたが、その後の戦況は中国軍の介入・南下で実質的には国連軍と中国軍の戦いとなった。 1953年の休戦協定には北朝鮮軍、国連軍、中国軍が調印している。

 国連の70年の歴史の中で、国連軍は朝鮮戦争での派兵が規模も犠牲も最大だった。 しかもその舞台は韓国( 朝鮮半島 )だった。 韓国出身の国連事務総長がよく平気で( ? )あの行事をながめることができたものだ、というのがまず気になったところだ。

 潘事務総長はことあるごとに日本の過去の歴史に関して批判的発言をしているが、中国の “侵略の歴史” には何もいえない。 これでは日本批判の資格などない。

 その潘事務総長が韓国内では次期大統領候補として人気が高い。 あらゆる世論調査でダントツである。

 背景には、与党セヌリ党に有力候補がおらず、野党・民主党は候補が多く支持者が分裂しているという政界事情がある。 そして潘氏の知名度の高さとイメージのよさ。それに国連事務総長の任期切れが2016年で、翌年の大統領選にぴたりというタイミングもいい。

 とくに与党内では朴槿恵大統領の “後継者” として押す声があり、与党で次期を狙っている金武星代表サイドがそれを極度に警戒しているとの話が伝わっている。

 政界では潘氏は朴槿恵大統領の好みのタイプという説がある。 外交官出身で礼儀正しく、イエスマンで自己主張はせず、決して相手を不快にさせない、いわば “執事タイプ” だからだ。これは “忠臣好み” の朴大統領への皮肉でもあるが。

 韓国政治では地域性が重要だ。 彼は過去の慶尚道 vs. 全羅道の東西対立とは距離を置いた中部圏の忠清道出身なため、地域対立という 〝韓国政治の病弊〟 を脱却するにはいいチャンスという声もある。

 ただ現在の潘人気はバブル説が強い。 与野党どちらにつくかが未定な時は双方の陣営で人気があるが、どちらか一方の候補になったとたんにバブルははじけるという。

 問題は本人の出馬意欲だが、先頭に立って旗を振るリーダータイプではないため政界では否定的な見方が強い。 固定支持層を持つ朴大統領が担いだとしても退任大統領の影響は限られている。 それに、きれい事だけでやってきた外交官上がりには、大統領選という権力をめぐる激しい誹謗中傷、足の引っ張り合いには耐えられないとも。



( 2015.10.28 古森義久 )

  


 最近の日本での潘基文国連事務総長への批判の噴出をみていると、 「だから言ったではないか」 という皮肉な思いを禁じえない。

 私は潘氏が同事務総長の有力候補となった9年前、彼の不適格性を多数、具体的にあげて、 「日本はたとえ世界でただ一国となっても強くその任命に反対すべきだ」 と主張した。 しかし日本の外務省は早々と同意を示し、祝いの言葉まで送っていた。 だが現状をみると、 「それみたことか」 と感じるのである。

 10月26日の読売新聞朝刊も 「潘総長 薄い存在感」 という見出しの大きな記事を載せていた。 「指導力不足 側近嘆く」 という小見出しもあった。 要するに潘基文という韓国人元外交官が国連事務総長という職務にいかに不適格、能力不足かを伝える長文の記事だった。

 潘氏が能力不足だけならまだよいが、日本に対して不公正な非難の言動をとる点がとくに有害である。 慰安婦問題など一連の歴史認識案件での専横な日本批判、反日が主題の中国の 「抗日戦争勝利70年記念」 軍事パレードへの出席など、潘総長の言動は最近だけをみても国連の中立性を明らかに逸脱している。 とくに日本を標的とした一方的な言動が顕著なのだ。

 私は2006年10月、潘氏が国連事務総長の最有力候補となったとき、日本政府はその人事に正面から反対すべきだという主張を発表した。 私自身のブログ 「ステージ風発」 などで論文として公表した。 日本国内では当時の論壇でほぼ唯一といえる反対論だった。

 私は反対の理由として、韓国がそもそも日本領土の竹島を軍事占領する反日志向の強い国家であり、その国の外交官が国連でも母国の政治心情を表すのは不可避であることや、韓国は日本の国連安保理常任理事国入りにも激しく反対しており、そんな国の代表に国連事務要職の実権を与えること自体が日本を不利にすること、などをあげた。 韓国人が官民を問わず、国際的な場では日本に対してなにを述べるかを私自身の長年の体験で知っていたことも大きかった。

 そのうえに韓国は分断国家であり、北朝鮮との戦争状態は完全には終わっていない。 しかも韓国はアメリカの軍事同盟相手であり、過去の国連事務総長がみな中立や非同盟の国の出身だったのとは異端である。 ワシントンではそんな諸点も指摘され、潘氏の不適格性が語られていたのだ。 私はそうした諸点をも踏まえ、日本政府がこの人事には絶対反対を貫くことを主張した。

 だが日本の外務省は逆の動きをとった。 当時の麻生太郎外務大臣はこの種の問題では非官僚的な思考の持ち主だろうと期待したが、むなしかった。 早々と賛意を表し、やがて潘氏の人事への祝辞まで送ったのだった。 私としてはいままた 「日本外交よ、冷徹に」 と述べたいところである。


( 2016.03.26 )

  


 今年末に退任する韓国出身の潘基文パン・ギムン国連事務総長が、米国のメディア上で 「無能、軽率で不公正だ」 と非難され、その言動が国連憲章に違反すると糾弾された。

 最近、潘総長は、モロッコが実効統治している西サハラ地域でモロッコと対立する武装組織に肩入れをする言動をとり、モロッコ政府の反発を招いた。 そうした言動をはじめとする潘総長の数々の失敗を明らかにした記事が 「ニューヨーク・タイムズ」 に大きく掲載された。 日本に対して公正さを欠く言動をとってきた潘総長は、国際的にも悪評のようである。




 ニューヨーク・タイムズ( 3月21日付 )は、 「国連の軽率なリーダーがモロッコでまたまたやらかす」 という見出しの寄稿記事を掲載した。 副見出しは 「潘基文は分離主義の反乱勢力を激励し、国連憲章をまたも裏切った」 とあり、潘総長を厳しく非難する記事だった。

 記事の筆者は米国主体の外交政策機関 「大西洋評議会」 の役員で、モロッコの雑誌発行者のアハメド・チャライ氏である。 チャライ氏はこの記事で、潘総長は 「国連の低い基準でみても非常に無能で不正に満ちた時代を画した」 と断じる。 そして、潘総長は2006年に現職に就いてから、制度的にも個人的にもいくつもの失敗を重ねてきたと評した。

 そうした失敗の実例としてチャライ氏は以下を挙げる。
国連が中央アフリカ共和国へ送った平和維持部隊が、ここ2年ほどの間、性的暴力を続け、地元では信頼よりも恐怖を広めている。
アフリカのエボラ出血熱が国連機関の対応の不備によってさらに拡大した。
2010年にハイチでコレラが発生した際、潘総長は対処の責任を負うことから逃げ、国連の専門家5人から非難された。
国連職員を不当に縁故採用したとして、2011年に国連の監査機関から非難された。
2016年1月に、パレスチナのテロ組織の殺傷行為に理解を示す言動をとり、結果的に現地の紛争をあおった。
シリアのアサド政権が内戦で自国民50万を殺した際も、ロシアのプーチン大統領がウクライナのクリミアを奪取した際も、またリビアの内戦で国家が事実上崩壊した際も、いつも 「中立」 の名の下に効果的な措置をとらなかった。

西

 さらにチャライ氏は、潘総長の西サハラ地区での言動が 「国連憲章を裏切った」 と批判する。

 潘総長は3月上旬、モロッコ政府が実効支配している西サハラ地区を国連代表として訪れた。 その際、モロッコの実効支配を 「占領」 と呼び、モロッコ政府に戦いを挑む武装組織 「ポリサリオ戦線」 の主張を全面的に認める形での 「平和的解決」 を促した。

 ポリサリオ戦線は、元々西サハラ地区に住んでいた原住民が独立を求めて立ち上げた組織である。 西サハラ地区の主権を主張し、同地区でサハラ・アラブ民主共和国の独立を宣言している。 しかし、欧米諸国も日本も国家とは認めず、国連も加盟を許していない。

 チャライ氏は、中立のはずの国連事務総長がポリサリオ戦線の主張を支持するような発言をしたことは国連代表としてまったく不当であると糾弾した。

 モロッコ政府も当然、潘総長の発言に猛反発した。 西サハラ地区に駐留している国連平和維持軍の撤退を求め、同維持部隊からモロッコ軍の要員を一方的に引き揚げた。 モロッコ国内では潘総長の言動を非難する激しい抗議運動が続いているという。

 潘総長は日本に対しても、韓国政府の意向を汲み取るかのような発言が多い。 とくに慰安婦問題では韓国の主張を全面的に支持して、日本を非難してきた。 また、2015年9月には、北京で開かれた抗日勝利式典に国連代表として参加し、日本側から 「公正を欠く」 という批判を受けている。

 退



( 2016.04.14 )

 
  


   コーカー米上院外交委員長( 共和党 )は13日、外交委員会の公聴会で、国連の潘基文事務総長が、国連平和維持活動( PKO )の要員らによる性的暴力を止められずにいるとし、 「無能だ」 と批判した。

 国連の報告書によると、性的暴力は昨年だけで69件にのぼり、中央アフリカ共和国への派遣部隊などで起こっている。 国連にはPKO要員を処罰する権限がなく、関係当事国も処罰に消極的なため、性的暴力に歯止めがかかっていない。

 こうした実情を踏まえコーカー氏は、2007年1月に事務総長に就任した潘氏が10年近くにわたり、性的暴力を阻止できずにいると批判。 「事務総長はいったいどうしたのか。 国連の無能な指導者に、どうして我慢できようか」 と、憤りをあらわにした。

 米国はPKO予算の3割近くを拠出しており、拠出停止なども主張した。




( 2016.05.27 )

  

調
  


 潘基文パンギムン国連事務総長が25日に行った大統領選出馬を示唆する発言をめぐり、政界とマスコミに波紋が広がっている。 任期をまだ7ヵ月残す現職の国連事務総長の 「政治的な動き」 をどう理解すべきだろうか。 潘氏の任期は年末の12月31日までだ。

 国連は予め、こうした状況の妥当性を判断する根拠となる規定を憲章と総会決議に盛り込んでいる。 国連は、憲章第1条で、国際世界の平和と安全の守護、平等・自決の原則の尊重、差別なき人権と基本的自由権の尊重・奨励などの 「目的」 を実現するため、 「各国の活動を調和させる中心」 を自任している。 また、国連事務総長は、国連の 「首席行政職員」 ( 97条 )として、 「国際公務員としての地位を損なうおそれがあるいかなる行動も慎む」 ( 100条 )と、国連憲章に明示されている。

 要するに、国連と国連事務総長は、特定の国の利害に流されない多国籍・超党派的に行動しなければならないという 「自己制限」 の規定だ。 国連が創設された直後の1946年1月24日、国連事務総長の任期や報酬などと関連し、全会一致で採択した決議11( Ⅰ )号で、 「事務総長は多くの( 国連加盟国 )政府の機密を共有する親しき友であるため、事務総長が保有しているこのような機密情報が多くの政府を当惑させる状況( his confidential information might be a source of embarrassment to other Members )を考慮する必要がある」 とした上で、 「事務総長は、そのような( 政府 )の役職( any governmental position )に付くことを慎むべきだ」 と強く勧告したのも、そのためだ。 決議の趣旨からして、 「政府職」 とは、厳密には任命職、広くは選出職まで含むものと言える。

 これに先立ち、潘氏は25日の夕方に済州チェジュロッテホテルで行われた寛勲クラブの招請懇談会で 「大統領選挙候補に名前が挙がっている。 出馬する意向は( あるのか )?」 と問われ、 「来年1月1日になると韓国人に戻る。 その時によく考えてから決心し、皆さんにアドバイスを求めるかもしれない」 と答えた。 潘氏は誤解されるかもしれないと思ったのか、 「大統領になるようなことは、以前には考えたこともない」 と付け加えた。 「以前」 は、大統領になろうとは思っていなかったが、今はそうでもないということだ。 ソウルで発行される総合日刊紙は26日付1面で、この問答に基づき 「潘基文、大統領選挙出馬強力示唆」 と一斉に報じた。 ある懇談会の参加者は、 「予想をはるかに上回る発言に質問した人がむしろ驚いたほどだ」 と 評した。

 事態が大きくなっているのに、潘氏は26日、自分の前日の発言が 「失言」 だと一歩も退くことも、正面から否定することもしなかった。 潘氏は26日、コン・ノミョン、ソン・ミンスン元外交部長官、チュ・チョルギ元外交安保首席、イム・ソンナム外交部第1次官など、元・現職外交部高官との朝食会で、マスコミの報道について 「拡大解釈」 だと短くコメントしたと、ある参加者が伝えた。 「間違った解釈」 という否定ではない。 ただ 「少しやり過ぎた」 ということだ。 吟味してみる必要がある反応だ。

 しかし、潘氏の25日の発言は、国連憲章と総会決議11( Ⅰ )号の自己制限の規定からして、最高位の国際公務員の職分を逸脱したものだ。 外交部の高官は26日、 「当惑している」 としながら、ため息をついた。 彼は 「韓国外交が育てた最高の外交官( のイメージ )が傷つくかもしれないと思うと心配でならない。 外交部が政争の中に巻き込まれるのも怖い」 と話した。





( 2016.06.12 )




 
 
 
 

 国連の潘基文事務総長が今月公表した2015年の 「子供と武力紛争」 報告書で、子供の人権を侵害している組織や国を列挙したリストに 「サウジアラビア主導の連合軍」 が名指しされながら、その後、同国の抗議でリストから削除されることになった。

 国連が一度公表した報告書を訂正し、特定国を除外するのは極めて異例。 複数の人権団体は 「政治的圧力に屈した」 として潘氏を非難する書簡を国連に提出した。

 2日公表された報告書では、子供を殺傷したり少年兵として徴用したりしている組織や国として、内戦状態にあるイエメンの項目で 「サウジ主導の連合軍」 が入った。 このリストは 「恥のリスト」 とも呼ばれ、作成は潘氏が直轄する 「子供と武力紛争事務総長特別代表室」 が担当している。

 これに対し、サウジのムアリミ国連大使は6日、 「報告書の内容は不正確だ」 などと抗議。 ドゥジャリク事務総長報道官はリストの訂正を一度は否定したが、潘氏は同日夕に対応を一転させ、リストからの削除を発表した。 ムアリミ氏は 「この決定は覆らない」 と強調し、潘氏に感謝の意を示した。

 潘氏は9日、記者団に対し 「最も苦痛で困難な決断だった」 と釈明した上で、 「国連のプログラムへの資金援助が打ち切られると、他の何百万人もの子供たちが深刻な状況に陥るという見通しを考慮せざるを得なかった」 と述べ、サウジなどから資金面での圧力があったことをにじませた。

 一方、ヒューマン・ライツ・ウオッチやアムネスティ・インターナショナルなど、20を超える国際人権団体は連名で抗議文を潘氏に提出。 アムネスティは 「潘氏は国連全体の信用を傷つけている」 と非難した。

 前代未聞の事態に、 「あしき先例を作った。 これがまかり通ると、貧困国しかリストに載らないことになる」 ( 国連関係者 )との声が上がっている。





( 2016.09.15 )





 国連事務総長のポストにここ10年近く就いてきた韓国人の潘基文氏がまもなく退任する。 韓国政府元外交官の潘氏は国連事務局のトップとしてこれまで複雑な波紋を何度も広げてきた。 だが、よい波紋というのはまずなかった。 流れてくるのは潘氏のいかにも国連トップにふさわしくない無能ふうな言動、ゆがんだ挙措を投射する情報ばかりだった。 8月のリオデジャネイロでのオリンピック開会式で潘氏が居眠りをしていたという報道もその氷山の一角だった。

 潘基文国連事務総長とは一体なんだったのか。 国連にどんな影響を及ぼし、国際社会にどんな軌跡を残したのか。 わが日本にはどんな余波を与えたのか。 いくつかの視点から潘基文総括を試みよう。

 日本にとっては単に国連外交だけでなく、対外関係全般にこの隣国出身の人物が国連という組織を通してぶつけてきた波風の数々はときには国益の核心までを揺さぶる悪影響があったのである。 だからこそその人物の記録の検証には二重三重の意味があるといえよう。

 潘基文事務総長を診断する際には少なくとも二つの視点がある。 第一は国際連合という舞台での基準、つまり国際的な尺度からの検索である。 第二は日本という基準、つまり日本の対外関係にとって、あるいは対外的な利害から考えて、という視点である。

 

 ただし皮肉な見方もできる。 潘氏の非常識な言動は期せずして日本の対国連認識のゆがみの是正に貢献したともいえるのだ。 彼の無能や偏向ぶりがあまりに露骨だったことにより日本国民一般から一部政治家、官僚の間にまで根強かった長年の国連幻想を突き崩す効果をもたらしたことだといえよう。

 日本の空疎な国連信仰は東京の青山にそびえる国連大学なる奇怪な組織への異様な優遇に象徴される。 さらには小沢一郎氏らが唱えた日本の安全保障を国連にゆだねるという危険な 「国連中心主義」 も自国を守る政策としては異常としか表現できない。 そのような国連への虚構の信じこみを潘事務総長のお粗末な言動が奇しくも目覚めさせてくれたような効果もきっとあるだろう。

 さて潘氏の国連事務総長になるまでの経歴を簡単に述べておこう。 韓国中央部の農業地帯、忠清北道で1944年6月に生まれ、現在は72歳、ソウル大学を卒業して1970年に韓国政府の外交官となった。 外交部( 外務省に相当 )の一員として在外と本省との勤務を繰り返し、1980年には外交部からの派遣でアメリカのハーバード大学大学院に留学して、修士号を取得した。

 その後はアメリカの韓国大使館勤務や本省米州局長、国連大使などを歴任し、2004年には当時の廬武鉉大統領の外交通商部長官( 外務大臣 )に任命された。 廬氏は親北反米の傾向の政治家で対米関係を悪化させたが、潘氏は苦労しながらも同大統領の対外政策をなんとか完全には破綻させないですませたという評価を得た。

 潘氏は若いころからいわゆる努力型の秀才として知られたが、その一方、上司や周囲との調整能力の巧さで 「官僚中の官僚」 とか 「ヌルヌルのウナギ」 という呼び名をも得ていたという。

 潘氏が国連事務総長となったのは正式には2007年1月である。 その一年ほど前に次期の事務総長選挙への立候補を表明した。 2006年の当時、事務総長はガーナ人のコフィ―・アナン氏だった。

 アナン氏はアメリカで高等教育を受けた後、すぐに国連入りし、一般職員として長年、実績を重ねてきた。 だが事務総長になってとくに後半の時期、アメリカ政府の反発を受けるようになった。 反米的な言動が目立ってきたうえに、国連のイラク石油プログラムをめぐる汚職事件でアナン氏の息子の容疑までが浮かぶようになったのだ。

 このためアメリカの時のブッシュ政権はアメリカとのきずなの強い潘氏を支援するようになった。 当時のアメリカの国連大使だったジョン・ボルトン氏は潘氏について 「アメリカの政策への理解が深い」 という支持理由を何度も語ってきた。




 国連事務総長ポストは任期5年、大きな支障さえなければ再任が認められる。 選ばれる人物の出身はヨーロッパ、中東、アフリカなど各地域を毎回、順番に変えていく慣習があり、韓国の潘基文氏が立った時はアジア地域からの事務総長が選ばれることが内定していた。 だから潘氏の対抗馬はインド人の国連事務次長、タイ人の元副首相、スリランカ人の元国連事務総長だった。

 潘氏は2006年10月、国連の安全保障理事会、総会いずれの選挙でも最多票を得て、当選した。 アメリカをはじめとする安保理常任理事国がみな支持したことが大きかった。 ところがわが日本政府も早々と潘氏支持を表明していた。 時の麻生太郎外務大臣は 「アジアとして誇らしい」 とまで述べて、潘氏の事務総長当選を歓迎したのだ。 潘氏はこれを受けて 「日本とは緊密に連携、協調していきたい」 と語った。 だが実際の展開は大きく異なったのである。

 潘事務総長は2012年には再任を認められた。 だが潘氏のこれまで通算ほぼ10年に及ぶ勤務ぶりは酷評また酷評なのである。 国際機関の代表を務める人物へのこれほど一致し、かつ徹底した悪評というのは珍しい。 潘氏は国連が戦後にスタートしてから8代目の事務総長である。 だがその8人のなかでもまったくの異端といえるほど、飛びぬけて評価が低いのだ。

 その潘氏への採点をまず前述の第一の視点、つまり国連での基準、国際的な尺度からみていこう。 この視点での指摘も複数の領域に分けられる。

 まず第一は能力である。 適性や資格の有無ともいえるだろう。

 潘総長は国連の内部報告でも 「事務局を腐らせた」 と批判された。 2010年7月に国連事務次長のポストを辞めてすぐのインガブリット・アレニアス氏が 「潘事務総長の実務、倫理の両面での指導能力欠落のために事務局自体が腐敗し、倒壊しつつある」 という趣旨の報告書を作成したのだ。 当初は内部だけの資料のはずのこの報告書の内容は外部にも流れた。
「潘総長の国連の基本的政策に関する判断の曖昧さや、人事面での不公正が国連全体をも無意味、非効率にしている。 潘総長のコミュニケーション能力にも深刻な欠陥がある」
 こんな容赦のない潘総長批判を明確にしたアレニアス氏はスウェーデンの外交官出身で国連勤務も長かった。 2010年春までは潘氏の部下にあたる 「事務次長」 の要職にあった。 だから潘氏に対する酷評は至近からの実際の観察に基づいていたわけだ。

 同様の内部告発は国連事務局に勤めた後、ノルウェ―の国連次席大使となったモナ・ジュール氏からも発せられていた。 ジュール氏が2009年に作成した内部メモの内容が2年後に外部に出たのだ。
「潘氏はカリスマ性をまったく有さず、国連、そして世界が直面する重大問題へのビジョンもない。 きちんとしたリーダーシップもない。 自分の気に入らないことがあると、すぐに感情的になって怒りを爆発させることも多い」
 要するに潘氏は国連事務総長という主要国際機関のトップとしてはある程度は持っていなければならないカリスマ性や指導性がまったくない、という指摘なのだ。 こうした致命的とも響く非難が国連のなかでも客観的な立場を有するとみられるスェーデンやノルウェーの代表から表明されていたのである。

 潘氏の実務能力に関してこれまで一貫して強く指摘されてきたのは彼の英語能力の低さだった。 この点、前述のアレニアス氏は 「コミュニケーション能力の深刻な欠陥」 と表現していた。

 アメリカ人の国際政治学者で国連にも勤務したスティーブ・シュレシンジャー氏も 「私は国連事務局内部で潘総長の任命を当初は歓迎し、支援しようと努力したが、すぐに彼の英語でのコミュニケーション能力のなさに驚き、心配し、失望した」 と述べていた。

 もっと率直なのは同じアメリカの国連研究学者のジェームズ・トラウブ氏による指摘だった。 同氏は2010年夏、アメリカの大手外交雑誌 「フォーリン・ポリシー」 に寄稿した 「お休みなさい、潘基文」 という題の論文の冒頭で次のように書いていた。
「2006年5月、潘基文氏が国連事務総長選への立候補を表明してすぐ、アメリカの 『外交評議会』 の集いに出て、デビューの質疑応答をしたのだが、私は潘氏の音調のない下手な英語と間の抜けた答えのために20分ほどで居眠りに落ちてしまった」
  いずれにせよ、 「潘国連事務総長の下手な英語」 というのはこの時期からその筋の間では共通の認識だったのだ。

 韓国出身とはいえ職業外交官でハーバード大学にも留学した人物が英語が下手というのは一般には信じ難い現象かもしれない。 だが潘氏の英語の発言を実際に聞けば、納得できるというのが悲しい現実である。 たかが外国語の習熟度だけで国際的リーダーの資質は決められないという反論もあるだろう。 だが国連事務総長がまず国連での公用語を十二分に使いこなせないとなると、その機能低下は重大である。 表現能力は国連の実務の核心部分ともいえるからだ。

 国連事務局側もその点には最初から懸念していた。 複数の元国連職員によれば、 「事務局も潘氏の最大の弱点は英語の流暢さの欠如だと認識して、同氏に週に2,3回、英語の発声方法やメディアへの英語対応の特別訓練を提供したが、あまり効果がなく、その結果、テレビでの発言は最小限にすることにした」 のだという。




 潘基文国連事務総長への採点評価での第二の基準は公正さ、である。 国連事務総長としての中立性の有無ともいえよう。

 だが潘氏は総長としてのネポティズム( 縁故主義 )をも批判されてきた。 まず潘氏が事務総長になってすぐ自分のスタッフや国連事務局高官として韓国人を大幅に優先して採用したことが指摘された。 国連事務局での韓国のプレゼンスは従来それほど大きくはなく、潘氏の就任半年前の時点では韓国人の職員は54人だった。

 ところが潘氏が就任して一年ほどの間にその韓国人の数は66人へと急増した。 一年ほどで20%の増加だった。 新しい国連事務総長が登場すれば、その総長を輔佐する新しい補佐官などを総長の出身国から採用することは奇異ではないが、韓国の場合の二割増加というのは規範を越えていた。

 しかも新採用された韓国人たちは外務省など本国政府の高官が多く、国連事務局で新配置されたポストも枢要な地位が目立った。 だから潘氏の過剰な縁故採用という批判も起きたわけだ。 その結果、ニューヨークの国連本部ビル38階にある事務総長のオフィスは上級顧問職などに韓国政府出身者がとくに増えたうえ、オフィスの壁にはサムスン電子製の薄型テレビがびっしりと並べられたという。

 潘総長に対しては自分の義理の息子を不当に抜擢したという批判も浮上した。 2013年末に潘氏の次女の夫、インド人のシダース・チャッタジー氏がケニヤのナイロビの国連人口基金のトップに任じられたことがその焦点だった。 インドの軍人出身のチャッタジ―氏はそれまで国連とは直接の関係のない国際赤十字の本部に勤めていた。 この抜擢ぶりが国連事務局内部で 「縁故主義」 の非難を招いたのだ。

 その他、潘事務総長の実績を 「公正か、中立か」 でみても、とにかく厳しい評価だけが浮かびあがる。 前述のノルウェーの国連次席大使だったジュール氏のメモも、新総長が国連の本来の中立という基準を破り、偏向のあらわな特徴を総括して、次のように述べていた。
「潘総長は最近のダルフール、ソマリア、パキスタン、ジンバブエ、コンゴなどでの危機に対しても気概のない、魅力もない対応しかできなかった。 これら各地での紛争では国連はまったくリーダーシップを発揮できなかった。 また潘氏は国連安保理の常任理事国に対してきわめて弱い対応しかとれていない。 ところが中小国家だけの争いでは猛然と高圧的な言辞をときおり吐いたりする」
 さらにより具体的に潘氏への批判の実例を列記してみよう。 米欧の外交専門家たちの多くは以下の諸点を潘総長の 「制度的あるいは個人的な失敗」 として指摘する。
スリランカで2009年に内戦が起き、政府側が反政府勢力を多数、殺したが、国連はその現実を熟知していても、なにもしなかった。 その大規模な虐殺の黙視を非難されても潘総長はなにも答えていない。
ハイチで2010年に広がったコレラで現地住民9000人が死に、その伝染病の発生源は国連平和維持部隊の要員だと確認されたにもかかわらず、最高責任者としての潘総長はなんの責任を示す言動をとらなかった。
国連が中央アフリカ共和国へ送った平和維持部隊が2014年からの22年ほどの間に地元女性への性的暴力を続け、現地住民の恐怖を広めたが、責任者の潘総長は明確な対応策をとらなかった。
アフリカのエボラ出血熱は2014年に始まり、明らかに国連機関の対応の失態で拡大が増した。 だが潘総長はその失態を認めず、伝染の拡大への新たな対応策を示さなかった。
潘総長は2016年1月にパレスチナのテロ組織の殺傷行為に理解を示す言明をして、イスラエルの激しい反発を招き、現地の紛争を結果的にあおった。
潘総長は同年3月、モロッコ政府が実効支配する西サハラ地区への訪問でその支配を 「占領」 と評し、モロッコを攻撃する 「ポリサリオ戦線」 の主張を全面的に認める形となった。 調停役の国連代表としては失態だった。
潘総長はシリアのアサド政権が内戦で自国民を多数、殺しても、ロシアがウクライナのクリミアを奪取しても、いずれも 「中立」 の名の下に効果的措置をなにもとらなかった。
 以上のような実例には国連自体がいかに努力をしても効果があがらないという場合ももちろんあるだろう。 だがいずれの場合でも潘総長は最小限の行動しかとらず、とくに国連安保理の常任理事国には批判的な言辞を決してぶつけないというパターンが定着しているようなのだ。




 だからこそ米欧の主要ニュースメディアには潘基文氏自身を厳しく非難する次のような見出しの記事や論評が出たのも自然だといえよう。

「潘基文はどこにいるのか? 国連事務総長は透明人間か。 お粗末なコミュニケーター」(ニューヨーク・タイムズ紙)
「潘基文のパフォーマンスに不安が高まる。戦後最悪の国連事務総長か。英語能力に欠陥」(ガーディアン紙)
「潘基文は国連で失敗した。森の中ですでに倒れた木。辞任すべきだ」(ニューズウィーク誌)
「指導力のない総長が国連を空洞にする」(ロイター通信)
「最も退屈、最も有害な国連事務総長」(エコノミスト誌)

 こんなひどい描写なのである。 ここまでみてくると、潘氏への国際的評価というのはもう悪い方向でこれ以上、揺らがないという地点まできたといえよう。

 一方、対照的なのは韓国内部の反応である。 そもそも潘氏の国連への登場自体が韓国の官民あげての国威発揚運動の結果だった。 だから潘氏が国連事務総長に選ばれたこと自体を韓国代表の国際舞台での画期的な活躍とみる。 潘氏を評して 「世界大統領」 などと呼ぶ人たちもいるという。

 また潘氏の故郷の忠清北道では彼の生まれ育った環境での風水とか運勢占いを調べ、自分たちの子供にあやからせようという住民たちの動きも後を絶たないという。 なにしろ韓国での潘基文氏は次期の大統領選候補でもあるのだ。 「韓国が生んだ最も偉大な国際リーダー」 とか 「世俗版のローマ法王」 という絶賛もあるのだという。

 さて冒頭で提起した二つの視点のうちの第二、日本にとっての潘基文国連事務総長とはなんだったのか、を論じよう。 この点が中心部分だともいえる。 日本の外交、対国連政策からみての潘総長の評価である。

 なにがなんでも反日という傾向の強い韓国という国から国威発揚のために国際的な場に登場してきた韓国人代表が日本に対して好意的な態度をとるはずがない。 中立や客観という立場さえとらないだろう。 逆にその国際的な立場を利用して、ことあるごとに日本叩きを実行するだろう。

 韓国のお国柄を知ってまず浮かぶのは以上のような考えである。 この予想通り、潘総長も国連での立場を利用するかのように日本に対しては否定的な言動を頻繁にみせた。

 その代表的な実例は2015年9月3日の出来事だった。 藩総長は中国政府主催の 「抗日戦争勝利70周年記念」 の式典と軍事パレードに出席したのだ。 反日を国是に近いところまで押し上げた中国共産党政権が日本を標的としてあえて開く行事だった。 主舞台は北京の天安門である。

 歴史をさかのぼるとはいえ 「日本への勝利」 を祝うのだから、いまの日本への敵意や反感がにじむ。 そんな行事に本来は加盟国すべてに中立であるべき立場の国連事務総長が堂々と姿をみせたのだ。

 アメリカもこの 「対日戦勝記念行事」 自体に反対だった。 いわゆる自由民主主義陣営はこぞって背を向けた中国主催の行事だったのだ。 韓国の大統領の参加は数少ない例外だった。

 中立であるべき国際機関の事務責任者が、日本を明らかに標的とした政治色濃厚なこの行事に参加したのだ。 だから物議をかもすこととなった。

 日本政府は国連事務総長がこの式典や軍事行進に出席する見通しとなったことに事前に抗議した。 日本だけでなく、アメリカなどからも批判が表明された。 だが藩氏は、日本政府の抗議に対して 「国連は中立ではなく公正で不偏なのだ」 などとわけのわからない反発の言葉を述べるだけだった。

 藩総長は2013年8月にも、ソウルでの記者会見で日本を一方的に批判した。 日韓両国間で歴史認識や他の政治課題による緊張が続いていることに関して、 「日本政府や政治指導者は深く自らを省みて、未来志向のビジョンを持つことが必要だ」 と日本を非難したのだ。 このときも日本側では官房長官や複数の閣僚が抗議した。



  


 潘基文国連事務総長はとにかく日本に対しては国連代表というよりは母国の韓国の政府の意向をくみとるかのような発言が多いのだ。

 とくに慰安婦問題ではいつも韓国政府の主張を全面的に支持して、日本を一方的に非難する言辞ばかりを発してきた。

 なにしろ韓国というのは日本の固有の領土の竹島を武力で占拠したままの国なのである。 日本とは核心部分で利害の対立のある相手国なのだ。 そんな敵性のにじむ国から国連全体の代表が選ばれることは、日本にとって有利なはずがない。 日本政府にはあまりに自明なことではなかったのか。

 しかし前述のように日本政府は2006年の潘氏の立候補中からこの人事への賛意を述べていたのだ。 時の日本の国連大使の大島賢三氏は早くから再三の支持表明をしていた。 だがいまやこの韓国人元外交官が国連事務総長というポストにふさわしい人物ではなかったことは、誰の目にも明らかである。

 とくに潘総長の日本に対する態度は控えめにいっても 「公私混同」 だった。 率直にいえば、潘氏は日本に対しては機会あるごとに国連の衣を利用して、韓国側の感情を代弁する批判や嫌みの言葉を吐き続けたのだ。 そもそも韓国政府の外交官を長年、務め、閣僚ポストにまで就いた人物が国連では 「韓国ファクター」 を薄めて、日本に対して客観的な態度をとるはずがない。

 だから 藩氏の人事を認める流れが当時の国連での大勢だったとしても、日本は国連での巨額な拠出金の支払い国としての重みを活かして、効果的な反対キャンペーンを打ち上げることができたはずだった。 今からでも遅くはない。 日本政府としては藩氏の欠陥を正面から提起して、国連の歴史に残すべきであろう。

 しかし最近の日本での潘総長への批判の噴出をみていると、つい 「だから言ったではないか」 という皮肉な思いを禁じえない。 潘氏が国連事務総長の有力候補となった2006年、 「日本はたとえ世界でただ一国となっても、その任命には強く反対すべきだ」 と主張していたからだ。

 潘氏の国連事務総長としての不適格性を単に反日の背景に留まらず、多数、具体的にあげての反対論を複数のメディアに発表した。 当時の日本の公開の場では私の知る限り、唯一の潘国連事務総長反対論だった。 だが外務省はさっさと賛意を表明していた。 だから現状をみると、子供じみた感情だとしても私はつい 「それみたことか」 と感じてしまうのだ。

 そもそも韓国の代表を国連事務総長にすることには無理があった。 日本に対する特別な態度を除いても、国連の伝統的な基準からしての障害がいくつかあった。 藩氏自身の個人の能力は別にしても、 「韓国政府の代表」 が国連事務総長になること自体に構造的や伝統的なマイナス点がいくつかあったのだ。 韓国という国家の代表に国連事務総長としての純粋な中立性を求めることには、始めから無理があったともいえたのである。

 その実情は駐在するワシントンでも各方面から指摘されていた。 ただし時のブッシュ政権が強く潘氏を推薦したこともあって大きな流れにはならなかった。 だが日本政府としてはそれらの障害を指摘しての潘総長反対論を展開することはできたはずなのである。

 それらの障害とは以下の諸点だった。 米側の専門家や識者たちも提起していたのだ。
韓国は厳密にはまだ戦争状態にある分断国家である。 国際法的に変則な地位の国は、すべての国に対して平等、円滑に接することが難しい。
韓国はアメリカの軍事同盟国である。 過去の事務総長は大多数が非同盟や中立の国家の出身だった。 アメリカとの二国間軍事同盟の相手国は国際的調停役としては抵抗にあう。
韓国は国連が重視する人権擁護に徹していない。 2003年の国連人権委員会では、韓国は日本人拉致を含む北朝鮮の人権弾圧への非難決議に棄権して批判を浴びた。
 以上のような韓国のマイナス面も語られていたのである。

 そのうえに韓国が年来、持つ反日体質はあまりに明白だから、韓国代表の国連事務総長就任は日本にとって不利、不便、不快となり、結果として有害となることは容易に予測できたわけだ。

 だから事前に反対論を述べたのだった。 日本政府が潘人事に対しては早い時期から絶対反対を表明することを主張した。 その背景には長年の国際体験で韓国人が官民を問わず、国際的な場では日本に対してなにを述べるかをよく知っていたこともあった。

 しかし日本の外務省は逆の動きをとった。 当時の麻生外相はこの種の問題では非官僚的な思考の持ち主だろうと期待したが、むなしかった。 早々と賛意を表し、潘氏の人事への祝辞まで送ったことは前記の通りである。

 





( 2016.10.07 )

    


 国連の潘基文事務総長は、まもなく2期10年の任期を終えて退任する。 後半の5年間は特に、安保理常任理事国の中国に肩入れしたほか、出身国・韓国への “ひいき” も露見するなど、国連のトップとして中立性が問われる場面が目立った。

 日米欧の首脳らが軒並み欠席する中、潘氏は昨秋、中国の軍事パレードを含む抗日戦争勝利70年記念行事に出席し、国際社会から 「中立的でない」 と批判を浴びた。 2014年には、香港で約2ヵ月半続いた大規模デモへの中国当局の対応を 「内政問題」 と片付けるなど、国際社会の非難をよそに中国政府に一方的におもねる姿勢をみせた。

 中国側に過度に配慮するのは、 「韓国の次期大統領選をにらんだ動きと無関係でない」 ( 国連外交筋 )との見方が強い。 日本外務省筋は 「出馬して当選した場合の中韓関係を第一に考えている」 と推測する。 潘氏にとって、国連は大統領選を控えた母国に自身を最大限PRできる舞台であったことは確かで、韓国を意識した行動や発言は、たびたび波紋を広げてきた。

 14年の国連総会時には、各国首脳を国連本部で迎える一方で、韓国の朴槿恵パク・クネ大統領をマンハッタン内の事務総長公邸に招き入れ、韓国メディアに特別に取材させた。 15年1月には、世界の首脳に先駆けて朴大統領に年頭のあいさつをした。 その直後、韓国メディアを含む各国報道陣にこの件についてメールで一斉に告知し、 「自国へのあいさつは、後回しにするのが常識。 “えこひいき” だ」 と一部メディアから酷評された。

 産経新聞の加藤達也前ソウル支局長が朴大統領に対する名誉毀損きそんで在宅起訴されると、潘氏は 「司法手続きが進んでいるとき、自分の立場を表明しない」 と語った。 海外の人権団体やメディアが韓国の司法システムを批判し、訴訟終了後の態度が注目されたが、今も口を閉ざしている。

 関係者によれば、潘氏は今春、元慰安婦を国連に初めて招き入れ、 「被害者の声に耳を傾けることが重要」 と発言した。 日韓関係が微妙な状況にある中、 「慰安婦発言が韓国で派手に取り上げられることを計算したパフォーマンス」 と揶揄やゆする声も出ている。

 国際機関のトップでありながら、韓国向けの姿勢が際立つ潘氏について、元国連外交筋は 「事務総長は、英語でSG( Secretary General )と呼ばれるが、潘氏の場合、国連に君臨する 『South-Korean Governor( 韓国総統 )』 のようだ」 と皮肉る。 存在感の欠如から、欧米紙などに 「透明人間」 などと形容される半面、中国や母国・韓国に強烈な印象を残したことは間違いない。




( 2017.01.01 )

  



 国連の潘基文事務総長は12月30日、米ニューヨークの国連本部で職員らを前にお別れのあいさつをし、国連を後にした。 潘氏は31日に2期10年の任期を終えて退任。 韓国次期大統領選の有力候補として名前が挙がっており、退任後の動向が注目される。

 潘氏は、多くの職員や各国の国連大使らを前にスピーチし、その中で 「シンデレラのような気分だ。 明日の夜12時にはすべてが変わる」 と冗談を飛ばした。

 韓国出身の潘氏は、外交通商相を経て2007年に国連トップの事務総長に就任。 地球温暖化対策に積極的に取り組む姿勢が評価される一方、存在感の欠如から欧米紙などに 「透明人間」 と揶揄されたり、紛争解決への指導力不足が指摘されたり、した。

 また、安保理常任理事国の中国への肩入れや、 「自国優先」 「縁故主義」 の姿勢が批判されるなど、国連のトップとして中立性が問われる場面も目立った。 英エコノミストは、潘氏を 「歴代最悪の事務総長の一人」 と痛烈に批判した。

 一方、潘氏は、17年上半期に前倒しで実施が見込まれる韓国大統領選に出馬の意欲を見せている。 16年12月第3週時点の次期大統領選の支持率は、潘氏が23.3%でトップ。

 職業外交官の潘氏には既成政治のイメージがない。 国民を顧みず党利党略や権益ばかりを考える 「汝矣島ヨイド政治」 に嫌気が差した国民の支持を集めている。





( 2017.02.01 )
元国連監察室長のアレニウス氏、メールインタビュー
 「内部的に国連の透明性・責任性の向上に失敗」
 「外部的に米国などの機嫌を伺い国連の役割を果たせず」


    



アレニウス元国連監察室長が2011年にスウェーデンの記者ニクラス
・エクダールとともに出版した『ミスター・チャンス:潘基文在任
期間中に衰退した国連』の表紙
 スウェーデン出身のインガブリット・アレニウス元国連監察室長は31日、ハンギョレとのメールインタビューで、潘基文パン・ギムン前事務総長に対する強い批判を躊躇しなかった。

 彼女は国連で2003年から7年間監察室長( OIOS )として働き、2010年7月、潘前事務総長宛てに50ページに渡る批判報告書を残して辞任した。 翌年にはスウェーデンの記者ニクラス・エクダールとともに、 『ミスター・チャンス:潘基文在任期間中に衰退した国連』 ( Mr.Chance:The decay of the UN under Ban Ki-Moon )という本を出版した。

 アレニウス元室長はインタビューで 「潘前総長は、内部的には国連憲章第97条が明らかにした 『事務局首席行政官』 ( Chief Administrative Officer )、すなわち内部の総責任者として国連の透明性と責任性を高めることに失敗したことはもとより、国連憲章第99条にある事務総長としての外部の役割にも忠実ではなかった」 と明らかにした。 第99条は 「事務総長は、国際平和及び安全維持を脅かすと認められる事項について、安全保障理事会( 安保理 )の注意を促すことができる」 と規定している。 しかし、潘前総長は米国をはじめとする国連安保理常任理事国( P-5 )の機嫌を伺い、自らの役割を果たさなかったと批判したのだ。

 潘前総長が国連内部の透明性と責任性を強化できず、最近発生した 「コンパス事件」 など悪い結果を招いたと批判した。 国連人権高等弁務官事務所( OHCHR )理事のアンダース・コンパスは、2013年12月から2014年7月までフランスから派遣された中央アフリカ共和国の国連平和維持軍( PKO )が、子どもを相手に性的虐待を行ったと内部告発したが、保護されるどころか辞任しなければならなかった。 アレニウス元室長は 「潘前総長は任期を開始するときに透明性・責任性を高めると約束したが、これを実践しなかった。 コンパス事件は、彼が在任した時期に国連の透明性を高めることができずに発生した事例」 と説明した。

 アレニウス元室長は、自分の批判が2009年当時ノルウェーのモナ・ジュール次席国連大使が本国に送った文書で明らかにした潘前総長の批判と同じ文脈だと述べた。 ジュール次席大使は、スリランカ内戦傍観、ミャンマーを訪問した際のアウンサン・スーチーとの面談失敗などを例に挙げ、潘前総長を 「主体性がなく」 ( spineless )、 「存在感のない」 ( invisible )人物だと批判している。 アレニウス元室長は 「( 私の報告書は )潘前総長に直接伝達され読まれることを望む気持ちから穏やかなトーンで書いたということが違うだけで、批判の内容は( ジュール大使のそれと )同様だ」 とした。 さらに、 「ジュール大使が彼を 『かんしゃく持ちだ』 ( choleric )と表現したが、私も自分の報告書でそのような事実を言及している」 と付け加えた。

 「あなたの批判は欧州中心的思考の産物ではないか」 という質問に対して、アレニウス元室長は 「重要なアジア国家の常駐代表たちが、潘前総長を 『災い』 ( disaster )と見なした。 また、主要加盟国は潘前総長が討論の過程で何らかの貢献をしたのを見たことがないため、( 彼を )適切な対話の相手と思わない」 と伝えた。 韓国で話題になった潘前総長の英語の実力についても 「かなりひどいものだ」 ( rather poor )と評価した。 一方、潘前総長は1月25日、寛勲( クァンフン )クラブ討論会で 「通訳なしで( 英語で )対話できる大統領がいないことは残念だ」 という言葉で、自分の英語の実力に自信を示している。

 アレニウス元室長は、潘前総長の大統領選出馬に対する意見を聞くと 「私が答えるのは不適切と思われる。 ただ、彼がスウェーデンで出馬するなら、私は彼に絶対に投票しないということしか言えない」 と明らかにした。

 彼女は本のタイトルを 「ミスター・チャンス」 とした背景について、映画 「チャンス」 ( 原題 Being there )をパロディー化したものだと説明した。 映画は生涯外出せずテレビばかり見て生きてきた庭師のチャンスが、高齢の主人が死んだことで世間に出て、ひょんなことから賢人の待遇を受けるという内容だ。 アレニウス元室長は 「潘前総長の就任が、全く準備ができていない状態で見知らぬ環境にさらされた庭師のチャンスと似ていると思った。 それでも彼が、要職には釣り合わないが主要なポストに資格のある人を置き、組織目標を提示し、これを実現していたとしたら、本を書くことはなかっただろう」 と答えた。

 一方、ワシントンポストは2010年のアレニウス元室長の報告書について 「国連の内部腐敗と闘う監察室長が、潘事務総長に向けて監察室の努力を否定し国連を衰退に導くという批判を提起した」 と報道した。 同紙はまた、国連内部関係者はこのような批判に対して 「潘総長の気候変動や女性の人権伸張などの努力については看過している」 と話したと伝えた。