耳にタコができた「日韓新時代」




 韓国の金大中大統領の4月29日の記者会見の内容が報道されました。 相も変わらぬ 「 日韓新時代 」 「 過去の清算 」 「 歴史認識に決着 」 の繰り返しで何の新味もありません。

 「 日本は周辺諸国から信頼を得るために、過去に対する明確な清算をする必要がある 」 などと言っていますが、あなたは韓国の大統領であって、周辺諸国を代表しているわけではありません。 韓国が周辺諸国の代表であるかのような言い方は適切ではありません。 日本の周辺諸国は韓国のような国ばかりではありませんし、仮に日本が韓国人に信頼されていないからと言って、それは必ずしも信頼されない日本の方に非があるとは限りません。 日本は韓国の信頼を得るためには何でもしようと思っている国ではありません

 日本に対して過去の清算を執拗に求めている韓国は自分自身の過去はきちんと清算してきたのでしょうか 日本以外の国に対しても、過去の清算を求めているのでしょうか 中国やベトナムと国交正常化するに当たり、過去をどのように清算したのか、参考までに知りたいものです。

 「 韓国民が過去に執着したり、日本に恨みを持っているためではない 」 とは 笑止千万ですそれならばなぜ韓国の大統領は日本に来る度に 「 過去の清算 」 や「 歴史認識 」 を持ち出すのでしょうか。 “従軍慰安婦”の問題で 「 日本政府が歴史的、道徳的責任を認め被害者の前でそれを言わなければならないと考える 」 と言っていますが、これが過去に対する執着でなくて何だというのですか。

 韓国の新駐日大使も大統領の記者会見の翌日、日本人記者との会見で 「 大統領は日本の大衆文化の解禁や、従軍慰安婦問題で日本政府に補償を要求しないなど、問題解決に明確な意志を明らかにしている。 訪日に際しては、過去に関し、特別な謝罪の言葉があるものと期待している 」 と十二分に過去に執着する姿勢を明確にしています。 過去に執着しないなど自分や他人に対する偽りはいい加減にしてほしいものです。 韓国人は過去に執着しており、改善の兆しはありません。 ただわずかな変化は彼ら自身が自分たちの 「 執着 」 に気づき始めたと思われる点です。

 大使は 日本文化の解禁や、慰安婦の補償を請求しないことを韓国の大きな譲歩だと勘違いしている ようです。 そして、それと引き替えに日本に謝罪を迫る考えのようです。 大統領自身も 「 日本文化の受け入れ問題を日韓首脳会談で決着させたい 」 などと言っています。 この問題を日本政府と交渉するとはやはり、何か日本に代償を支払わせようとでも考えているのでしょうか。 とんでもない話しです。 日本文化の解禁は当然のことで、禁止する方が異常なのです。 慰安婦に対する補償など日韓条約を破棄でもしない限り請求できるはずがないのです。 韓国の提案は、日本にとっては当然過ぎることばかり で、代償を支払ったり、見返りに謝罪したりするようなものではありません。

 また、大使が日本文化の解禁に関して、「 W杯サッカーを共催する間柄なのに …… 」 と言っているのにも非常に違和感を覚えます。 日本人にとって共催は不本意な結果であって、ルールになかった共催とした韓国のやり方はフェアーでないと思っています。 韓国とその様な 「 間柄 」 になったつもりは毛頭ありません。

 大統領は簡単に日本のことを 「 一番の友好国 」 などと言っていますが、友好国と文化の流入禁止措置は両立しません。 日本の国家元首が訪問できないのは、不思議でも不自然でもなく、韓国政府・韓国人が反日的であるという、明確な理由があるからです

 「 我々は過去の軍事政権の形式的親善関係と異なり、和解し、協力する親善関係を実現しようと決心している 」 ともいっています。 結構なことです。 しかし歴代の韓国大統領は皆同じ事を言っていました。 金泳三大統領も就任当時は過去の軍人出身大統領との違いを強調していました。 「 未来志向 」 と言う言葉は何度も聞きました。 しかしそれは言葉だけで終わり、韓国人の行動パターンは何も変わりませんでした。 「 我々も努力するが、日本もともに努力することを期待したい 」 と言っていますが、一体われわれが何を努力するのですか。 これは韓国人自身の問題です。 日韓関係が改善するか否かは、韓国人が対日コンプレックスを克服できるかどうかの問題です。 何事につけても 「日本も ……」 と日本が一緒にしてくれないと、と言う甘えはいい加減に卒業してほしいものだと思います。  日本の植民地支配を歴史の事実として直視し、これをなかったことにしようとする努力をやめなければなりません。

 「 日本が世界の途上国に対して誰よりも多くの支援をしてきたことを高く評価する 」 とは他人事みたいな言い方で失礼だと思います。 日韓国交正常化以来、資金面、技術面、研修生の受け入れなどあらゆる面で、誰よりも多くの支援を受けてきたのは韓国 なのですから、「 韓国に対する多大の援助を感謝する 」 と言うのが素直な言い方です。 韓国人が日本に対して、何かと対等意識を全面に出したい気持ちは分かりますが、それは真に対等になってからすべき事です。 他人の援助に対して、感謝の気持ちを表明しないのは誇り高いと言うよりも厚かましい 事にしかならないのです。 大統領が日本を訪問した際は、日本国民に対して、積年の援助に対して、感謝の気持ちを述べるべきであると思います。

 「 日本は我々の民族に加害者の立場であり …… 」 と言う単純な見方にも同意できません。 日本が韓国を勢力下に置いた動機は 自国の安全保障のため です。 ロシアの脅威に対抗して自らの安全を確保し、独立を守るためで、これは 正当な理由 になります。 その上、日本の植民地支配は、ヨーロッパ諸国のアジア、アフリカ支配と異なり、収奪を目的とせず、人道的で、建設的な支配であったと言えます。 我々はドイツ人と違って韓国人を滅亡させようとした事はないし、考えたこともありません。 韓国人から見れば加害者に見えるでしょうが、 我々は自国の歴史を韓国人の立場に立ってみるものではありません。 歴史認識を共有するなどと言う韓国人の考えは、単に自己中心的な歴史観を他人に強要する以外の何ものでもありません もし、それが本当に可能であると思っているのなら、まず手始めに 中国政府やベトナム政府に歴史認識の共有を提案してみればよい と思います。

 日本に対して過去の清算、謝罪を迫るのは、日本国内に有力な反日集団がいる限り彼らの有力な外交カードです。 これを失えば韓国はほとんど有効な対日外交カードがなくなります。 そのように考えると韓国が簡単に過去への執着を捨てるとは考えられません。